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観測者の足跡

観測者ハ足跡ヲ残シタ。

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PSYCHO-PASS2 第9話

PSYCHO-PASS2 第9話「全能者のパラドクス」
視聴したのでその感想と纏めを。

いやはや、今回もこの上なくエグい内容でした。
前回独走して、遂に知ってはいけないことを知ってしまった霜月ちゃん。禾生局長(東金母)の判断により、シビュラシステムの秘密を聞かされることとなってしましたが…。
冒頭から衝撃度が凄かったです。
なんと、拍手。霜月ちゃん、免罪体質だの脳の集合体だの聞いて、「素晴らしい!」と。
これは理想的なシステムの形だと言ってますが、正直顔が、目が、逝っちゃってます。



あの感じからして、心からの賛同というより、聞いた内容があまりにも衝撃的過ぎて、そして東金親子の威圧から自分の命の危険を本能的に感じ取って、無理やり深く考えず上辺で「素晴らしい」と言っているように感じました。要は演技をしたんじゃないか、と。
打算的に演技をしたのか。はたまた、服従から無意識にとった行動が結果演技になったのか。その辺りは解りませんけど…。でも自分達の信じた絶対的なシステムが、犯罪者の脳も含まれるものの集合体と聞いて、「へぇ、それはそれでゾっとしない話だね」と言えるのは、正直槙島くらいなものかと…(苦笑
彼の思考だからこそ冷静に分析できる訳で、善良な一般市民代表である何も知らない彼女に同等の許容力があるとはちょっと考えられないですよねー…。

霜月ちゃんの反応を見て、これは確かに市民の理想的な反応だわと言う禾生局長は、東金さんに「貴方と違って」とどこか軽蔑するような視線を向けました。
東金さんは、シビュラに取りこまれる前の東金母によって、人工的に作り出された「免罪体質者」だったようです。
…ん?人工的な免罪体質者? 東金さんが?
免罪体質者というと、サイコパスの数値と犯罪心理が一致しない為、どんな凶悪犯であってもドミネーターで裁けない体質の人を指していた筈。それは鹿矛囲くんが完全体として既に種明かしをした上で存在している訳ですが。
でも東金さんって、犯罪係数ぶっちなんですよね?濁らせるの得意なんですよね?
免罪体質とは真逆にいると思っていたんですが…。その彼が免罪体質者?
幼少の頃、犬を虐殺してそれでもサイコパスがクリアに保たれていることから、この頃はその通りの存在だったと思えますが…。どこかでその前提にイレギュラーが発生し、逆に犯罪係数が爆発的に上昇する体質になってしまった…?という事でしょうか。
そうなると彼は、東金母の施行した実験の失敗作…???
そう考えると、局長の「貴方と違って」に「出来そこないの」という雰囲気が漂っているのも納得できます。それに対して、一瞬不満を露わにする東金さん。てっきり仲良し親子と思っていたんですが…どうやら雲行きが怪しい。これは裏切りフラグとなるのでしょうかね…。

それにしてもわんわんおを惨殺する件を入れるとは…。容赦ないし、犬好きな方からすると厳しい評価になっちゃいそうすな、これ…。


さて、朱ちゃんは雑賀先生の元で、ある理論を問います。
「人を裁く完全な存在が居たとして、その存在を裁く事は可能ですか?」
サブタイ回収ですが、全能者のパラドクス。
全能者は自分でも持ち上げられない重い石を創造できるか。もし持ち上げられない石を作り出せたら、石が出来た時点で「全能者」では無くなる。そして石が作り出せなければ、その時点で全能者では無い。詰まり、どっちを証明しても矛盾によって「全能者」というカテゴリーからは逸脱し、破綻してしまう。
これを朱ちゃんの問いに言いかえると、あらゆるものに裁きを下す存在は、同時に自分自身もその例外にあらず裁けるのか、という事。
例えば、シビュラシステムにドミネーターを向けた場合、シビュラは自分自身を裁けるのか。裁ければ「完全な存在」と証明出来るがシビュラは完全である筈の自らを裁く事になり全能さは失われる。裁けなければ同等の存在(鹿矛囲くんのような免罪体質者)を裁く事が出来ないとなり、やはり全能さは失われる。
これを解消するには、「全能者」は同じ瞬間に全能者である必要はないという。
自分でも持ち上げられない石を作りだした後、その石を軽くする。そうする事で「作り出す」という事実と「持ち上げる」という事実、二つの事柄を達成し「全能者」たる体裁は保たれる。
これを現行、シビュラはイレギュラーたる免罪体質者を自身の一部として取りこむ事で保っていると解釈できそう。
 
シビュラがシビュラを裁けるか否かは、言いかえればシビュラが免罪体質者、或いは鹿矛囲くんを裁けるのかという図式にも当てはめる事が出来る。
鹿矛囲くんは死人を繋ぎ合わせて作りだされた免罪体質者であり、脳も繋ぎ合わせていることを考えると構造的に疑似的な歩くシビュラシステムとも言える。その彼は、他人の色相をクリアにすることで、持ち上げられない重い石を作りだすという事を自由に行えているともいえる。その上での問い掛け。「シビュラ」は”シビュラ”を裁けるのか否か。
 
人工的に作られた免罪体質者であり、歩く疑似的シビュラシステムである鹿矛囲くんを裁いてしまうと、同じ免罪体質者で構成されていて、彼と同じようなシステム構造である自分自身もシビュラは裁かないといけなくなる。
 槙島然り、免罪体質者を裁けない理由は、これも一因としてあったのかなぁ(故に取りこむという結果しかない)

そうなると最終的に行き着く先は「何故シビュラは鹿矛囲くんを取りこまないのか」という事。
前提がパラドクスでどうにもならないなら、その存在を取りこんで融合する事で今までその矛盾を失くしてきた訳で。けど数話前で、鹿矛囲くんを殺処分しろという意志を、シビュラは朱ちゃんにほのめかしていましたね。今度はここに矛盾が出来てしまう。朱ちゃんもまた、それは貴方達の考え方にしてはオカシいと指摘していましたが…。
取りこまない理由に尽いて、確かシビュラは言及を避けました。「なかなか面白い事を考えるね」と濁した。理由は局長の独り語りでも語られていなかったと思います。

此処から憶測で言いますが。思うに、シビュラは鹿矛囲くんを取りこまないんじゃなくて”取りこめない”のでは?と思うのです。
彼の肉体や脳は槙島を含めたこれまでの免罪体質者と違って、死人の体をかき集めたもの。
免罪体質でもサイマティックスキャンが認識していた槙島達の場合と違い、認識自体されない。機械では彼の生体力場そのものを捉える事ができないんですよね。
もしシビュラのシステム構造的に、鹿矛囲くんの脳みそはシステムに組み込もうとしても組み込めない、上手く同期する事のできないものだとしたら?
これまでの免罪体質者が生きたまま脳を抜き取られて一部に組み込まれたのに対し、認識外である死者の脳みそは例として上がっていなかったかと思います…。

そう仮定すると、シビュラが彼に殺処分をほのめかした理由も納得できるかと。
・シビュラは構造的に鹿矛囲を取りこめない。
・野放しにするとシビュラが裁けない存在がいる事を認めてしまう事に繋がる。
・裁けば、今度は免罪体質者という前提そのものが崩壊し、自分自身の存在矛盾に繋がる。

まぁ飽くまで個人的な憶測であって、考え過ぎかもしれませんけどね。
でもシビュラ並の能力を持つ鹿矛囲くんを、裁かずに尚且つ免罪体質者の前提を守るなら、これまでと同様取りこんじまえば良いのに…と思わなくもないのですよ。でもそうしない理由って何なんでしょうかね。今の段階だと答えは出そうにありません。
真相は如何に!ですかね(^_^;)
 
  
 
そんな折捕縛監禁していた、鹿矛囲くんを作ったという執刀医。彼が消されてしまいます。東金親子の手によって、で間違いないようですが。監視カメラの映像も上書きされているだの、ドミネーターの使用履歴が話に上がらない(記録に残っていない?)と、公安内部に裏切り者が潜んでいる事を匂わせる展開。腹の中で鹿矛囲とは別の敵が蠢いている感じがひしひし伝わってきますね。

その件に関わったであろう東金さんは、嫌悪を滲ませる霜月ちゃんに朱ちゃんの祖母、葵お祖母ちゃんの所在を調べるよう命じます。
でも何でわざわざ霜月ちゃんに調べさせたんでしょう。葵お祖母ちゃんの保護は公安局によって管理されていた筈。調べるまでも無く、シビュラ側は知っているのでは?なのにわざわざ…。
これにも何か意図がありそうです。

一方、国交省のお役人さん方が、どうもオカシな会合を開いているという情報が飛び込んできます。その内の一人、クワシマという人間は嘗て鹿矛囲くんを生み出す原因となった飛行機事故を直前で免れた人だったとの事。

そのクワシマはまさしくその会合の真っ最中。それも鹿矛囲くんも同席して。
会合に居合わせた役人たちは、揃ってシビュラシステムに取って変わる陰謀を画策していた様子。豪語する役人達を見て、鹿矛囲くんは嫌悪感を滲ませます。
「早く始めよう。見るに堪えない」と彼が言うと、使用人が手を叩きメインディッシュの蓋を開けるよう促します。そうして開けた蓋の中から出来たのは…切断された人体の一部。それを皮切りに掛けていたホロを解除。食べていた肉は人肉に臓器と、なんとも言えないものばかり…。

この会合に参加していた役人達は、全員地獄の季節を黙認し、犠牲者を貪り地位を得て、そして自らの色相を保つために人の命を弄んだ。故に鹿矛囲くんの復讐対象である、と。そういう事のよう。
室内に展示してあった動物、これらもまたホロで偽装し展示された死体だった。彼らは密入国者であり、消えたとしても不審にはならない者たちばかり。役人達は、彼らを玩具のように扱う事で色相をクリアにしていた、という。そんなん、簡単にサイマティックスキャンに引っかかるだろと思えそうだけど、きちんとしたサイコパスを測定できるのは医療機関かドミネーターを向けられた場合だけ。簡易的な物では、はっきりとした数値は測定できない。そして思い出されるのは、一期3話で殺人を犯した者が「憂さを晴らせた」という認識から、サイコパスが好転したという事実。
とてもまともとは言い難いものの、そういう穴をかいくぐるようなケースで犯罪に手を染める者もいるようだ。そして鹿矛囲くんに助けを求めている事を思えば、きちんとした測定前に色相をクリアにしてもらっていたとも考えられる。その時は役人達を利用できると思っていたから手を貸していたのだろうか…?


冷静に同行に応じるよう要請する朱ちゃん。クワシマはすんなりそれに応じたものの、これを見てくれと箱を一つ、彼女に差し出しました。…もうこの時点で嫌な予感がバシバシきてます。

箱を開けた朱ちゃんが見た物、それはピアスの付いた葵お祖母ちゃんの片耳があああああ!!!
瞬時に取り乱し、掴みかかる朱ちゃん。それを懸命に止めるギノさん。ギノさんから受け取った箱から身元を割り出す弥生ちゃん。この連携に旧1係の呼吸の良さを感じた←

クワシマは葵お祖母ちゃんの耳を削いで持っていた事、そしてそれを朱ちゃんに見せた事について、少しの間大人しくしていてほしいと言います。しかし雑賀先生は、鹿矛囲は朱ちゃんを連れて来てほしいのではないのか?と返す。供述が繋がらない矛盾点。
そうしてクワシマは、彼は地下鉄にいる、と鹿矛囲くんの所在を示します。



企てているのは地下鉄テロか?とも思えますが、彼が構えているのはドミネーター。
もう自身をホロで偽装する事も無く、決着を付ける覚悟を匂わせます。
 冒頭で述べた鹿矛囲くんがシビュラに問いかける「ドミネーターでシビュラ自身を裁けるのか否か」という事を踏まえると、彼の持つドミネーターの銃口の先はシビュラ。という事でしょうか。
 
 
そして珍しくCパート。
東金さんが車のトランクを開けると、そこにいたのは不思議そうな顔をしている葵お祖母ちゃん!?


葵「あーちゃんのお仲間さんかい?」
東金「…ええ」


いやぁぁ!お祖母ちゃぁぁん!
めっちゃ鈍器で殴られるような音してましたけど…。あれはお祖母ちゃんが殴られたんじゃないよね?!東金さんの方だよね?!!
そんな所で終わってしまいました…。
なんて所で終わるんだ、気になるじゃないか!


しかしながら、何故東金さんが葵お祖母ちゃんの身柄を確保してたのでしょう?
霜月ちゃんに探させた結果?
では耳をクワシマに預けていた理由は?
何故、東金さんが鹿矛囲サイドの動向に関わっているのか…。

考えられる可能性として、単純に鹿矛囲サイドがお祖母ちゃんの耳を削ぎ落した後で東金さんが拉致した。或いは、クワシマ自身鹿矛囲くんと東金さん、両方に接点があった。東金さん、実は単独で鹿矛囲くんと手を組んでいた(同じ免罪体質者同士)とか。色々想像できそうですね。

あと残り2話ですかー。これでこのお話に決着着くわけですが、どうなるのでしょう。納得のいく終わり方希望!!(モヤモヤはしたくないですねー)



最後に少しだけ気付いた疑問を残しておきます。
そもそもの話ですけど、シビュラが朱ちゃんを濁したうえで始末したい理由って語られていましたっけ?鹿矛囲くんを裁くに裁けない理由は今回説明されたけど、これは朱ちゃんを始末したい理由にはなってません。
一期終わりでシビュラは朱ちゃんを観察対象と言い、彼女を懐柔する事が出来れば市民も懐柔できると考えていると言っていました。それなのに…始末したら意味が無いような…。
二期になって急に人間臭くなってきているように感じる事にも違和感が。
シビュラの考えというより、もう東金母の一存でという方がしっくりきている自分。

今のシビュラってシビュラの総意を元に決断しているんでしょうか…。調和のとれた思考の確立というより、個人の欲望や思惑が反映された決断に見えるのは私だけでしょうかね。

とある場所で、「シビュラは東金母を切り離して排除したがっているのでは?」という考察を見かけて、その可能性も考えてしまいました。
東金母の思うようにやらせる事で、結果排除されるべき存在として始末しようとしている。
確か、禾生局長の担当になった脳は、局長の体が破壊されるとその脳の持ち主も死亡するんでしたっけね。手段的には可能かと。
しかし、そうなると今回解った「全能者のパラドクス」に置き換えた場合、同じ免罪体質者である東金母を裁いたとなると存在矛盾が発生してしまう…。ドミネーターでは無い方法で、という前提がない限り、それは出来そうにないな…という所に行き着いてしまい、結局何故なのか?は解らず仕舞い。シビュラの掌返しの目的も、この先判明してほしい所です。

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PSYCHO-PASS2 第8話

PSYCHO-PASS2、第8話を視聴したので、今回もその感想をば。
コパス2期も残り4話とあってか、追い込み回が多く、真相が回を増すごとにクリアになってきてますねー。しかしその分詰め込み量もあるので、毎度内容を脳内整理するのが大変で御座います。


さて、8話は前回の続きで鹿矛囲くんの手術に関わった執刀医の医師と、雑賀先生の押し問答から始まります。鹿矛囲の福音を告げるというこの医師は、自らの口で(或いは鹿矛囲の代弁者として)”鹿矛囲桐斗”がどのような存在なのかを語りました。
鹿矛囲桐斗。彼は前回推測された通り、飛行機事故によって犠牲となった子供達、7人の脳を含む184人の肉体を繋ぎ合わせて、一人の人間として形成された存在でした。詰まり、ブラックジャックとかフランケンシュタインとか、その領域ですよね…。
彼の肉体や脳を形作っているのは死者のものばかり。手術直後の最初こそシビュラは彼を認識していたそうですが、やがて肉体が彼に馴染むのに逆行するように彼の存在はシビュラの認識下から外れていった。
彼の動機、目的。その根底にあったのは社会的孤独感や疎外感だった、と。そういう事のよう。
…これってどこかで見たような動機ですよね。そう、1期のラスボスだった槙島の試行行動の根源。彼が人や社会に反発し、それらを試すように行動するようになったその原因には、彼がシビュラに認識されない免罪体質だった故の孤独感や疎外感が起因していたのでは? こーがみさんはそう分析していました。当然、彼本人が直接口にした理由では無いので、飽くまでこーがみさんの推論ではあるんですが…。それを槙島に突き付けた時、彼は「僕の孤独を笑うのか」と返し、自らの中にある孤独感について否定はしませんでした。
槙島が免罪体質という先天的な特殊体質なら、鹿矛囲くんは飛行機事故後に受けた手術によって認識下から外れた、後天的な特殊体質者であるという事でしょう。

そしてその飛行機事故が起きた時期、日本では不審な航空および交通事故が多発していました。
この時期、経済省から発案されたシビュラシステムの代替案となる国民支援制度。「パノプティコン」と称されるそれは、嘗てジェレミーベンサムが提唱した囚人の一望監視体制という、収容所で用いられる建築システムをベースにしたものでした。簡単にいうと、国営にして国が国民の動向を監視するよって事でしょうかね。
銀行と交通に適用させる予定だったそれを試験的に交通分野に導入した所、多大な不具合が発生し、パノプティコンの採用は見送られる形となりました。

一見すれば体制の変革が失敗に終わったと見えるんだが…。どうやらそういう簡単なものではない様子。
多大な不具合として起こった航空・交通事故。その裏でパノプティコン案を破綻させる根回しが何者かによって成されていたとしたら…?そしてそれをすることで誰が得をするか。考えれば、シビュラとそのシステムの恩恵を多大に受けている者しかいないですよね。
鹿矛囲くんはそこに自身の役目、シビュラに復讐をするという目的を見出したと言います。


朱ちゃん達は医者の証言を元に、事件の洗い直しを始めます。
彼は事故の被害者の成長ホロしか纏わない事、報復対象が医療関係である事を前提に、面が割れていると結論付けていました。…果たしてそうなんでしょうかね。確かに、これまで彼の纏ったと解るホロは全て事故の犠牲者の中からで、今生きている人間にすり替わっている描写は無かったと思います。生きている人間に”一時的に”すり替わっていたとしても、正直彼のホロ技術は雛河くんでなければ視認で見破るのは無理。常に連れ歩いていなければ、「生きた人間には擬態していない」とは言い切れないのでは?と思わずにはいられません…。
そしてもう一つ明らかになった、すり替わる側の元々の行方です。
誰かにすり替わるという事は、すり替わる前の自分が存在している筈。他人になる前のその人自身の身元が行方不明者として残っているのではないか、と推理しましたが、しかし行方不明者の報告は無し。詰まり、すり替わる前の身元が無い人間が他人になり代わるという事。ここで「密入国者」の可能性が示唆されました。
確かに密入国者は国籍や戸籍が無いですからね。すり替わっても、元々の自分を暴かれる心配は無い。鹿矛囲くんの周辺で暗躍していた偽物さんの中身は、この手の人達だったという事でしょう。そして恐らく、この「密入国者の存在」が劇場版への伏線なんだと思います。(海外を匂わせてますよね、明らかに)

更に雑賀先生と対峙する東金さんも描かれていました。
彼なりの牽制にも受け取れますが、これは逆に雑賀先生に自分の裏を勘付かれてしまったようにも見えました。それでも何か余裕があるから、彼にとっては問題のない範囲内なんでしょうかね…。ともかく、東金さんは雑賀先生の鋭さが気に入らない様子。
ちょっと個人的に思ったんですが、雑賀先生にこれだけ牽制してくるって事は、同じくらい洞察力の鋭いこーがみさんともしも対面した場合、絶対馬合わないんじゃね?と(笑
危うく私の脳内で、こーがみさんと東金さんの凄まじい牽制合戦が始まりそうでしたw


一方、一人単独行動で東金さん周辺を洗い続ける霜月ちゃんは、公安局のデータベースからはアクセス出来なかった東金財団の所持する特許を調べに、経済省特許局へと向かっていました。
鹿矛囲くんもふた月前にそのデータを閲覧していた事をログで知り、その閲覧したデータの中身が全て薬品関係であった事、全てのデータの裏にあったのが東金財団である事を知ります。更に15年前の航空機事故の手術で東金財団の特許技術が用いられた事と、東金財団が所有する特許の中に、脳を生きたまま摘出する手術やら繋ぎ合わせる手術、施術をドローンの全自動化で行うなどが含まれている事を突きとめました。

そしてその特許出願者は東金美沙子。東金さんの母親だったんですねぇ…。
ここで東金財団の繋がりに気付いた霜月ちゃんは父親、特異体質「AA」の先天性実証例などを閲覧しようとしますが、封印措置により弾かれます。
こんな安々と東金財団の暗躍がバレてしまって…霜月ちゃんが核心にあと一歩という所まで近づいたように見えるんですが…なんというかかなり怖いですね、この感じ。東金さんの履歴にも封印措置が施されているというのに、財団の活動発覚がこんな簡単で良いの?と。


その頃、朱ちゃんはすり替えられた人間の元を虱潰しに探す捜査に乗り出していたようですが、全て不発に終わったようです。その帰り道、車中で自宅の警報アラームが鳴ります。どうやら朱ちゃんの自宅に仕掛けていた加重センサーが反応したよう。誰かの侵入を示唆しています。
もしかしたら、また鹿矛囲くんか!?と思わせつつ、急行してみるとそこにはライフラインのシステム点検に来ていた作業員のおじさん…。
「お忙しいとの事で管理用の鍵の使用許可にサインを頂いている筈ですが…」
「…あ」

朱ちゃんはうっかりさんだったようです(笑
それにしても許可貰って堂々と作業しているのに、突然公安局が乗り込んできてスタンバトン突き付けられるわ、身元の確認でスキャンされるわ。とんだ目にあったおじさん…可哀そす。。。(色相濁らなかったんでしょうかね(^_^;)

事無きを得て、東金さんと二人、自宅でお茶を飲むのですが…。
この人引き入れて大丈夫だったのか!?と思わずにはいられない。特に東金さんの裏の顔を知ってしまっている今となっては…。
しかしそんな心配を他所に、二人の雰囲気は和やか。
「可愛げが無い、という意味で」と言われて顔を赤らめる朱ちゃんが、二期になって初めて年相応の女子に見えましたw
元々はあんな風に感情を表に出す子だったのになぁ…。
そういや、可愛げ云々はこーがみさんにも言われてましたね。「まだもう少し可愛げがあっても良かったと思うぜ」と。
色んな人に可愛げを心配される朱ちゃん(笑
そんな折、葵お祖母ちゃんの自宅の警備レベルが引き上げられましたという公安局からの通知が。後ろを向いてデバイスを弄る朱ちゃんへ向かう東金さんの鋭い視線。先ほどの朗らかさは消えてました。あの目が、葵お祖母ちゃんに狙いを定めたものでないと願いたいもんです…。


再び視点は霜月ちゃんへ。
公安局に戻り、食堂で何やらPCに向かい書類を作成している様子。
そこに彼女は自分で見つけ出した、東金美沙子及び東金財団の暗躍、飛行機事故の陰謀、鹿矛囲桐斗の目的などを書き綴っていきます。
そうここまでは良いんです、ここまでは。論点として核心に近づいている感があったのに…。
何故か途中で朱ちゃんと東金さんの批判へ論点がすり替わるという事態が(笑
霜月ちゃん、どんだけ朱ちゃんの事嫌いなのw
本来切り離して突き詰めていくべき問題が、別のものにすり替わってしまった事で結果的に朱ちゃんの監視官としての能力を疑う事で、彼女の失脚を望む物になってしまっていたのでした…。
そしてそれをあろうことか局長へと送信。
本人は直談判のつもりだったのでしょうけど…。

あーあーあー。これはね、私情が強過ぎたね…霜月ちゃん。
でも或いは、既に手遅れだったのかもしれない。
彼女は知ってはいけない所まで知り過ぎてしまった。それも手柄を立てたいが為にたった独りで。

禾生局長の部屋へ趣き、霜月ちゃんの送ってきた報告書を眺めながら、なかなかよく出来ていると褒める局長。喜ぶ霜月ちゃんですが、そこが既に神託の巫女の腹の中という事は知る由も無い…。
局長は「AA」(先天的免罪体質)の意味を霜月ちゃんに教えます。その正体はオープンドア・データ。別の言葉だとハニートラップ。詰まり釣り餌である、と。
予め調べようと思って調べると出てくるような場所に機密めいた情報を設置する事で、重要機密を暴きだそうとする社会不適合者を炙りだし把握する。その意思がある者だけが、するすると掛かる罠、といった所でしょうか。
霜月ちゃん、君もそれに引っかかったんだよ?と局長は諭します。
一瞬何のことか解らない様子だった彼女ですが、シビュラの重大な秘密を君は知ってしまったんだよと言われた事で漸く事の重大性に気付いたよう。しかし既に遅かったですね、色々。


後ずさりした彼女の後頭部にコツンと当たるドミネーターの銃口。その銃把を握っているのは東金さんですよぉ!しかしその執行モードはロック。犯罪係数が100越えていない為トリガーはロックされていました。けれどそれで彼女に勝機があるかと言われると…前も後ろも挟まれて、生きた心地がしませんよねぇ。

東金さんは、霜月ちゃんは良いサンプルになると言いました。善良過ぎる模範的な市民代表として、後にシビュラが目指す段階、フェイズ2に移行する時の貴重なサンプリングが取れるのでは?と。
そして禾生局長に向かって母さん、とも。
やはり、今の禾生局長の中にいるのは東金さんの母なのですなぁ。

「母さんとシビュラを美しく清らかにするのが私の役目です」

東金さん、黒の染物職人じゃなかったのけ?(笑
今度は綺麗にしますと言ってます。お母さんとシビュラ限定で。
という事は、東金さんは黒幕と思って良いんでしょうかねぇ。シビュラの傀儡である可能性が高くなってまいりました。(だから監視官にドミネ向けても、シビュラに削除されるから記録として残っていない=朱ちゃん知らないんじゃないかなぁと思ってた推測が現実味を増してきたようで、私は興味深々です)
これが演技である、という線も未だ残ってはいますが…。どうでしょうね。
そうして局長は霜月ちゃんに世界の秘密を教えてあげる、と甘言めいた声色で語り始めましたとさ。


うーん。今週もかなり濃かった。というか真相開示回でしたね。
あと4話、次で残り3話ですか。なのでそろそろ気になっていたあれやこれやの全貌が見えてくる頃ではありますが、毎週、毎回が「なに!?そういう事か!」の連続です(笑
次回はどんな秘密が明かされていくのか。霜月ちゃんがどうなるのか。楽しみな所です。




追記。
 一昨日のノイタミナのニコ生にて、劇場版サイコパスの新キービジュアルと新PVが公開されましたね!

リアルタイムで視聴していたのですが、もう滾りました!ていうか、このポスター欲しいです!お部屋に飾りたい!!w

劇場版の映像も初公開され、躍動感がビシビシ!っと。
作画がIGに戻ってきた事、そして劇場版という事で、一回りも二回りも美しさに磨きがかかっていました!

公開された映像の中には1係の面々の姿も。しかし、あの人がいない!ブラックなあの人が!
須郷さんすら一瞬映ってたのに!!
キャスト表見ましたけど、そこにも名前が見当たりませんでした…。これって、詰まり…??

そして一番の気になり所だった、こーがみさんの出演有無。こちらも確定情報が出て、どうやら登場するようです!
一瞬映っていた目元でもう胸を撃ち抜かれちゃいました。顔隠しているというのに!恐るべし、こーがみさんのオーラ…。
キャスト表にも関さんの名前、ちゃんとありました!台詞あります!!(笑

こーがみファンとしては立場云々より、出るか出ないかの方が気がかりだったので、これで安心して「劇場版楽しみ!」と言えます(良かった…)

本来この情報は今年2月の香川県で行われた映画祭で発表されていたようですが、緘口令が敷かれて皆さんがそれを守っていた為、これまで情報が殆ど出ていなかったようです。
色々錯綜してましたしねぇ。
なんでも聞いた話によると、海外が舞台という事で、役によっては声優さんはこの頃から英語の特訓をされていたそうな。英語の台詞ありますしね。すごい。

海外舞台で、テロリストの中でちらつく影って、やっぱりあの人なの!?あの人なのぉ!!??と悶々としつつ、今後の新情報を待ちたいと思います。
来月には完成披露試写会もあると言いますし、サイコパスる冬の到来ですね!!

監視官狡噛慎也


はい、やっと購入させて頂きました!
PSYCHO-PASSコミカライズ版 「監視官狡噛慎也」

少し前に本編無印のコミカライズ版である「監視官常守朱」を最新刊まで読み終えて、そっちも感想書かなきゃ!と思っていたんですが…最終巻が1月の始めに出るという事で、最後まで見届けてからそちらは感想を書くとして…。まずはこちらを先に。

マッグガーデン刊行の本作。タイトル通り、サイコパスの二大主人公の一人である狡噛慎也が中心となって、本編にもサイドストーリーにも、何処にも語られていない物語となってます。

そのフレコミ通り、時系列としては標本事件よりも更に前になり、こーがみさんが公安局に監視官として入局して1年程が経過した、配属先の3係が舞台になります。

3係を形成するメンバーも、先輩に当たる和久監視官、部下である執行官の昏田、花表、天利と。とっつぁん以外、サイコパスに於いては新キャラという事になります。
個性派ぞろいの3係をベースに、臓器焼印事件を発端として臓器の移植、遺体消失に関する事件が展開され、犯人もまた二転三転していく事でその後ろにいるであろう真の黒幕に、少しずつ近づいていくという感じになっているようです。
なので一つの事件に掛かる時間は長めになってます。

まだ連載中という事もあって、内容の細かい展開についての言及は避けますが、サイコパスらしい実にグロテスクで、人の心の闇を突いたような謎が謎を呼ぶ事件になっているので、じっくり読むにはもってこいなストーリーです。

ちょっと余談ですが、倉井という看護師。彼の持つ、ハイパーオーツアレルギーという特殊なアレルギーを知って、ちょっと身の毛が弥立ちました。
要は麦アレルギーなんでしょうけど。
あの時代、あの社会では鎖国政策を取っていて、食料自給率100%を達成させる為に、全ての食料品の原材料を遺伝子組み換え麦にし、生産効率、合理性、回避できるリスク等を踏まえて単一食糧自給体制を取っています。簡単に口にできる食べ物の大元がこの麦な訳で。その麦アレルギーって事は、食べられるものが殆どないという事なんですよね。
元々の食材の素材そのままは、勿論存在はしていますが、農業が廃止された現状では流通ルートが限られているでしょうし、稀有な物でしかない。
出回る物のほぼ全てが、食べるに食べられない物だと考えると、恐ろしい…。
彼の動機は共感できるものではないですが、栄養を点滴等で外から与えられるから死ぬことは無くても空腹を満たす事は絶対的に出来ないと思うと、それはそれで嫌だな…と思ってしまいます。
 
  
  
そして本作の主人公になるこーがみさん!とにかく若いです!
…いや、本編でも28歳設定だから十分若いんですが…。それよりもっと若いんです!(笑
教育過程を修了して公安局に入った頃なので、漂う青臭さもそうですし、まだ経験も浅い為刑事の勘も持ってません。彼元来の性格がそのまま描かれているので、とにかくエリートな青年と感じちゃいますw
執行官落ちしてからのこーがみさんのイメージが非常に強い分、同一人物!?と思う人もいるかもしれないですねぇ。
犯人を追い詰める時にニヤりなんてしませんし、ギラギラと眼光を鋭くさせる事も無いのですが、表情や感情の起伏が少ないのは、制作サイドの意図と思っている私です。本来の彼はこうなんですよ、と。
それだけに、標本事件後の変貌が際立ち、その事件がこーがみさんに齎した影響の大きさを覗い知ることができるのでは?と思います。

とにかく新鮮!!
早く一人前の刑事になろうと背伸びしているような姿勢も、新人の頃ならではですしね。
2期本編にこーがみさんが出ていない分、こーがみファンとしては重要な補給源になってます、あり難い((w´ω`w))

そして3係面子!!
この子達の個性も凄い。今までの監視官や執行官に無いタイプの性格揃いなのでこちらも新鮮です。
個人的に天利陽名ちゃんかわゆす、と思い2828してます。
翼ちゃんのスイッチオンオフな性格も、ナオくんの自分の境遇への失望感が滲む反発も、和久さんのどこかミステリアスな雰囲気も、素敵だなぁと思ってます。
何より、元気なとっつぁんの姿がまた見られて、私は嬉しいですよ…(p_q*)

他にも本編でお馴染みのギノさんに佐々山さんも登場。1係と2係も本作で関わってくるみたいなので、当時のメンバー編成での新キャラ登場にまだまだ期待値は高いです(≧∇≦)

私的に、一話目の冒頭で、恐らく中学生くらいの朱ちゃん達がワンカットだけ出てくるんですが、何気に嬉しいですね。その瞬間にも、彼女は普通に生活していて、その数年後こーがみさんの前に現れるわけですから。

マッグガーデンのHPにて、最新話などが無料公開されていますので、興味ある方は見てみては如何でしょう。サイコパス原点となった標本事件の更に前となる前日譚。私個人も先を楽しみにしてます。


これと同時にPSYCHO-PASS設定資料集も入手したんですが…。これはかなりの情報量でまだ読み終えていないので、そちらの感想はまた後日。

#4

【お断り】PSYCHO-PASSの自分用考察メモ。
今回はツイッターに上げた物をログとして纏めたもの。


公式設定資料集を読みーーーー
犯罪係数の測定基準はサイマティックスキャンで読みとった生体力場を解析して出しているものと思っていたんだが…。その中に潜在犯となった場合更生させる為のコスト(費用、期間、リスク)が公共の利益にどれだけ見合っているかまでもが、裁定基準に含まれていた。
詰まり、社会的に膨大なコストが掛かる人間と判断された場合、オーバー300となって殺処分という流れも有り得ると、そういう事となる。

「誰もが必要とされる社会」を謳いながら、その一方で社会的にシビュラからお荷物の烙印を押されると殺処分なんて事だってある。これは途轍もない矛盾を抱えたシステムと言える。


こうなると、どうしてこのシステムが世の中に受け入れられてしまっているのか…って所に行き着いてしまう。メタ的にばっさり斬れば、そういう設定にしなければ世界観が成立しないからって事なんだろうけど、それじゃ面白くない。もうちょっとこう、広げて考えてみるとしよう。

定着した事に関して、一応理論は存在している。
サイコパスの世界で設定されているシビュラシステムの歴史は、暦的には2020年からスタートしてる。今の現実社会の構造が崩壊する部分から。
崩壊した社会構造を補うために、後にシビュラシステムとなる基盤が少しずつ、100年近くの時間を掛けて整われていく。
今生まれた子供が、舞台になる2112年頃で丁度泉宮寺さんぐらいな訳だ。(大体100歳)
今の私達の世代から考えると孫とかひ孫とか、そのくらい後の世代となる。

何も最初から完全にシステムとして利用されていたなんて事は無いだろうし、資本主義社会の人間の価値観的に、何もかも機械に判断してもらい疑い無くそれに従うなんて到底受け入れられないものだけど、段階的に移行していったものと考えると強ちあり得なくもないのかな…と思えてくる。

シビュラの掲げる理想は「犯罪の未然防止」と「成しうる者が成すべきを成す」という事。機械が公平な立場で人の心理や性格を判断し、それに見合った適正を示す事で、よりよい人生や社会になるよ、と提唱している。表面だけ見ると、まぁ美徳というか、実現するかどうかは別として「理想」ではある。
その理想が最初から提示されていたのかどうかは解らない。が、ほんの少しずつ、段階的にシビュラシステムの欠片が長い時間を掛けて社会や日常生活に組み込まれていったとなると、時間の流れと共に世代や価値観が変わり、頃合いを見計らって提唱された理想を大衆が賛同する、という流れも見えてきそう。

置きかえると携帯電話とかスマホみたいなもん。
最初こそ、あっても無くても良かったけど、そこあるから、自分達にとって有益だから使う。次第にそれを使うのが当たり前になって、今度は無い生活を不安に思ったり不便に思うようになり、それ無しに生きていけないと感じるようになる。といった所か。

今の価値観でものを言えば「シビュラシステム?そんなもの普及するわけがない」と言い切れるが、教育とか日常生活とか社会構造にそういった物が入り込んで、巧みに必要不可欠な物として刻まれると、後の世代にとっては「当たり前」になるのかもしれない。

そのシステムの欠陥やリスクに気付けよって点は、既に一期で狡噛が指摘している。
ドイツの社会学者の言葉を引用したそれを更に引用すると、政府によって背負わされたリスクが国民に巧妙に分散され分配されていた事で誰も気づかなかった、と。
粉々に砕かれ散らばったリスクが、「無いもの」として大勢の人の中で処理されていたという事だろう。

(追記。設定資料の暦によると、一番最初にコンピューターによるシステムが導入されたのは、『職業適性考査』だった。マークシート方式で行われていた考査を、合理性などを考慮されそのサポート(アシスト)目的で平行して導入された様子。後にスパコンによる演算処理に移行され一元化されることから、これがシビュラシステムの原点とも言える。
その導入目的となった『職業適性考査』は、鎖国政策により疲弊した経済を立て直す一環として、失業者を失くすという名目を持っていた。詰まり、システムの初期段階は後に普及するシステムの形とは違うものとして社会構造に入り込んできたという事になる。
犯罪係数で潜在犯を取り締まるという行為は、システムの歴史的には一番浅く、2100年以降である)

PSYCHO-PASS2 第7話

さぁさぁさぁ!いよいよ面白くなってきた感のあるPSYCHO-PASS2。
第7話の感想、というか情報で頭がパンクしがちなのでその整理をば。


軍事ドローン工場での一件。それが一まず収束に向かう中、本部に残った1係メンバーはその事後処理に当たる所から始まります。
現場で虱潰しに、アプリを使用する犯罪係数の高い市民を拘束していく実働部隊。霜月ちゃんは相変わらず気が乗らない様子ですな…。
一方、鹿矛囲くんを取り逃がしてしまった朱ちゃんは「また撃てなかった…」と悔しさを滲ませます。
撃つべきと解っている一方で、それは自分の正義に反するとも解っているから、引き金を引く事が出来なかった。一期でゆきちゃんを助ける事が出来なかった場面が重なりますな…。
何処かで見ましたが、『真に引き金を引ける者は、自身も撃たれる覚悟が無ければ引く事はできない』らしいです。
それでも「やはり、鹿矛囲を逮捕できるのは貴女しかいない」と確信的な笑みを浮かべる東金さん。ドヤ顔が怖いです(

そして朱ちゃんは自己の思考空間の中で、鹿矛囲くんの目的に尽いて考えを巡らせ始めました。

ふぉおおおおお!!! こ、この背中はぁぁぁぁ!!!!!
鹿矛囲くんのこれまでの行動、起こった事件をもう一度なぞっていると、帯のように伸びてくる紫煙。朱ちゃんの背後に、凛々しきこーがみさんの姿が!!!
 
狡噛「有り得ない事態が起こったなら、疑うべきは二つだけだ。前提条件が間違っているか、それともあんたの頭がイカレちまったか」
朱「私だけが虚構に囚われているなら解る。でもそうじゃない。鹿矛囲の存在は、もう疑いようのない事実」
狡噛「だが、ドミネーターは認識すらしない。槙島とも、また違う」
朱「免罪体質とも違う、特殊な体質。だからこの社会に認識されない」

狡噛「しかしそこには必ず仕掛けがあるはずだ。個人を徹底的に管理するこの社会の隙間を付いた重大な仕掛けが…」
朱「それは…」
狡噛「それは案外近い所に…」東金「転がっているのかもしれない…」

からのストーガネさん、台詞食い気味登場(笑
お前さんが喋っとったんかーいwww
いやしかし、やっとこーがみさんが喋っているシーンが見られました!!!
 これを至福と言わずして何という。
登場するだけで発揮される存在の安定感と安心感。やっぱコパスにはこーがみさんがいなくっちゃ!と改めて実感。
朱ちゃんが自分の思考を整理する時、こーがみさんの思考回路が基盤になるって良いスな!思考のリンクとも言えなくないですが、彼女の推理の根底にはこーがみさんが居ると思うと、胸熱。
SPINELの煙草を焚くのは、こうやってエアがみさんを脳内召喚するからなんですねー!
うんうん、私もそんな煙草があるなら欲しいです、はい。
二期の登場を諦めなくて良かった…。あのいつもの低い声が聴けただけでも、私は幸せですよ。
コパスラジオ復活最終回で「これでサイコパス関係の仕事終わりかもしれない…」と寂しそうに言ってた関さんを思い出し、そこかしこで見かける「ちいちにギャラ発生w」というコメントに関さん良かったね!と思わず胸が熱くなってしまった…(笑

さて、只今絶賛こーがみさん贔屓の私は、これを語らせると一つ記事が出来上がってしまうくらいつらつら愛を込めそうなので、鉄拳制裁!無理やり方向修正します。
朱ちゃんが局長に、何故酒々井監視官のドミネーターの使用権限を剥奪せずに野放しにしているのか、という点を突いてきましたね。
これ、正直ちゃんとしてほしいと思った方多かったのでは?
結局シビュラの返答は「彼女のPSYCHO-PASSが濁っていないから問題ないとしか言えないよ」って事でした。
…ぐぬぬ。どこまでもサイコパス至上主義なシステムだぜ…。脳は人間の寄せ集めでも運営は機械による物、だからこそ利かない融通でしょうかね。
それらしく言ってしまえば、「その一存を認めちゃったら、サイコパスというシステムそのものが意義を失っちゃうでしょ?それを失うと、シビュラの存在意義すらも揺らいじゃうでしょ?だからだよ」って事なんでしょうな。(この辺りは一期後半でチートモードである常時パラライザー発動権限使用を渋った理由に似てるかな…)
まぁね、これは世間体ですよ。秩序という名の、体の良い言い訳。
どんなに崇高さを取り繕っても、結局損得勘定をしてしまうシステムですから。その裏側には当然別の思惑がある。シビュラにとって「損失のない」理由が。
その一つとして、シビュラが認識できない鹿矛囲くんを利用する訳でもなく処分すれば?と言っているのは、彼はシビュラですらもどうする事も出来ないイレギュラー中のイレギュラーな存在だから、でしょう。駒としても使えないという事です。
と、いう事は人間じゃない説が割と有力化してきた感がありますね。

そして今回推理パートで少しずつ明らかになった事実。纏めてしまうと若干ややこしいので、東金サイドと鹿矛囲サイドで分けますよ。
まずは東金サイド。
鹿矛囲くん関連の事件で1係がゴタゴタする中、霜月ちゃんはどうも東金さんの同行が気になって仕方ない様子。朱ちゃんをストーキングする東金さんを霜月ちゃんがストーキングするという、何ともシュールな構図になってまいりました。
しかし部屋に戻った東金さん、あっという間に彼女が部屋に侵入し色々物色した事、自身の経歴をコピーした事を勘付きました。
ていうか、東金さん。物の配置覚えてるんスかw それもかなり精密にwww
しかも自分の机の後ろに監視カメラまで仕掛けるという手の凝りようwwww
しかしその事を知られた所で、何と言う事も無いと言わんばかりの余裕たっぷりの笑み。
もう、素晴らしく気持ち悪いですwww
これだけ厳重に自分の部屋が他人に荒らされないか、機密を閲覧されないかをチェックしている割にあの余裕。オカシイですよねぇ。これは霜月ちゃんを消せばいいという余裕の裏返しなのでしょうかね。

そして霜月ちゃんが入手した東金さんの過去のデータ。

これは項目の表示的に、発売されているオフィシャルプロフィーリング風と見て良いんでしょうかねw
実は東金さん、過去に執行官として働いていた時期があったらしい。その際、周囲の人間の犯罪係数を軒並み300オーバーにしてエリミネーターで処分。その後、免職…。
東金さんの「染物職人」感が凄過ぎてヤバイwww

10歳で犯罪係数規定値越えは、どこか縢くんとも被りますね。
そしてその犯罪係数は…なんと769wwww
王陵璃華子ちゃんの472を大幅に上回ってきました。
18年前のデータでこの数値、という事は今はもっと上がっている可能性もありますね。
更に生年月日が出てきた事で、このデータ当時記載年齢26歳、現在2114年という事で41歳である可能性も示唆されました。
…しかし、これすらも偽装されているフェイクの可能性もあるんですよねー。鵜呑みにする事は出来ないですが、色々衝撃的な内容です。


そして鹿矛囲サイド。
雛河くんの大活躍のお陰で、彼の被った精巧なホロが15年前に起きた航空機事故の犠牲者を成長させたものだったと解り、その事故の乗客リストから「鹿矛囲 桐斗」という名前も見つけ出します。その人物は唯一の生存者だったんだとか…。
そして今後、同じ手で再びホロを使った事件を起こす事を想定して、全ての乗客リストの子供達を成長させた、想定される成長復元ホロ制作を雛河くんがやってのけます。(ジェバンニ並の有能さだ…)

こ、この人ぉぉぉ!!
この人あれですよね。ギノさんのセラピーを担当していたセラピストさん。
二期でも序盤出て来てましたが、一期にもバリバリ登場していたお兄さんです。
なんと、航空機事故の犠牲者の中に彼が居たと!?
では、今まで喋っていたあのセラピストさんは…鹿矛囲くんだったのか!!!
これで一話の犯人がこの人のカウンセリングを受けた後にサイコパスが回復したのも解りますね。

他にも事件現場で目撃された人物と同じ人間がこのリストの中にちらほら。全て鹿矛囲くんがホロを纏っていた様子…。
保存された臓器に、かなり調合が高度なストレスケアの薬剤、スキャンに認識されない体質。
しかも色相クリアの臓器を移植すると、移植された人間のサイコパスは薄まるというではないですか…。移植すればするほど濁ったサイコパスはクリアに近づくのか…。
こうなると鹿矛囲桐斗は一人の人間というよりは、複数の人間の臓器や部位を繋ぎ合わせたフランケンシュタインのようなもので、更にその上に他人のホロを被るという、何者でもありながら何者でもないような存在臭くなってきました。
一人がその後ろで大勢の”存在”を引き連れて…いる??
一体鹿矛囲くん、何者なの…???

そしてこの”鹿矛囲桐斗”に関わっているであろう医者の存在。その医者の裏側に見え隠れし始めた「東金財団」の文字。
これはいずれこの二つが一つに繋がるという事なのか?
…気の所為かもしれんが、東金財団のマーク。WCに似てるなぁ(


と、まぁこういう感じでなかなか物語は面白い展開になってまいりました!
来週の8話で更に鹿矛囲くんの存在の核心に近づくのでしょうなぁ~ワクワク!



追記。
11月21日、ギノさんの誕生日だったんですよねーーー!
これでギノさんもこーがみさんと同じ30歳w なんてイケてる30歳コンビなんだよ!とツッコみたくなる程ですが、死なずにどうか劇場版でも活躍して下さいませ!!
公式サイトがギノさん一色で愛されてますw