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観測者の足跡

観測者ハ足跡ヲ残シタ。

PSYCHO-PASS原画展@博多

 ご無沙汰しております。久々のブログ更新!

 4月2日、博多阪急で開催中のPSYCHO-PASSの原画展に行ってまいりましたので、その感想&レポを纏めておこうと思います。
 宜しければお付き合いください(*^-^*)


 コパスの原画展って数か月前に東京で開催されていたんですよね。その時公式さんから「地方でもやるかも…」とアナウンスがあって、きっと大阪あたりかなぁと思っていたらなんと博多で開催するというじゃないですか!!!
 当方、お隣さんとは言え、場所的には広島のほうが近い。福岡は近いようでちょっと遠い場所だったりするんですが、折角の原画展、それも博多開催。これは行かないわけにはいかない!行かないと絶対後悔する!!って事で、家族を引き連れつつお出かけと称してワタクシ行ってまいりました('◇')ゞ
(小さな子供が二名おりますので、イベントホール自体は単身で乗り込みましたよ今回)

 原画展そのものは一昨年に宇部であったエヴァ展以来二度目。
今回は大好きというか、のめり込む勢いの作品!!とだけあってワクワク感もひとしおでした。


 会場前では朱ちゃんと狡噛さんの大きなパネルと並んで、当直監視官執行官の撮影用パネルが!私が行った2日は須郷さんがお出迎えしてくれました。

 イベント会場となった「ミューズ」は7階にあるんですが、その7階が結構広いw
 子供関係の売り場がワンフロアに凝縮されていて、あっちもこっちも可愛いものだらけ&親子連れだらけ。こんな広い中で本当に原画展やってるの?!的な感じだったんですが、見渡せばデカデカとイラストパネルと「PSYCHO-PASS」の文字!初めて行った人間でもすんなり見つけられました。
 このパネルってすごい目立つんですよね。存在感すぎょい。
 入口で家族と別れ、受付で入場料をお支払い~。
 受付のお姉さんに「ボイスガイドがありますがどうされますか?」と聞かれ、一瞬悩んだんですがこれもいい機会だし!と「お願いします!」
 狡噛さんのボイスガイド装着させてもらいました!(その場のテンションって怖いねー)
 何よりね、言いたいのは、ここのイベントスタッフさんの親切さとノリの良さwww
 目立つパネルの前で「これ写真撮ってもいいですか?」と尋ねたら「どうぞどうぞ!沢山撮って下さい!あ、宜しければドミネーター持って撮られますか?撮りますよ!」と言って頂けて。初めて握る事の出来たドミネーターを持って、監視官、執行官よろしく射撃体勢取った所を撮影してもらっちゃいました。(ノリノリのイベントスタッフさんだったからよかったけど、今思うとホールの表で随分恥ずかしい事やってたなぁ。その時は恥ずかしさ全然無かったから別に良いんですけどもネw)
 そして何気に初接触の撮影用ドミネーター。これも撮らせてください!と言うと、どうぞどうぞ!と。更に「ちょっと待ってくださいね。この白いパネル敷いたほうが撮りやすいですよ」とカウンターの奥にあったパネル(たぶん何かの…)を持ってきてくださって、その裏を使って綺麗にフォルム映えしたドミネーターを撮影させてもらいました。
 

 おほほほほぉぉぉ!アニメの中で朱ちゃん達が持ってるあの、あのドミネーターが!!
この黒光りする重厚感と品位。滅多とない貴重な体験をさせてもらいました。
 あまりこういうイベントに行く機会が無いので、その場の空気がどんなものなのか分らないのですが、このコパス原画展はとにかくイベントスタッフさんが素晴らしかったです!
楽しい時間を過ごせました。沢山の気配り、ありがとうございましたとこの場をお借りして言いたいです。


 さて、本題の原画に尽いてですが、これはもう言わずもがな『最高』の一言ですよ。
 入ってすぐ沢山の原画とサイコパス制作にまつわる言葉達がずらーっと一面並ぶ様は圧巻。
 まずは時系列通り一期の原画が並び、物語の流れに沿って朱ちゃんの監視官着任の一話から北陸穀倉地帯での槙島との決戦最終話まで、懐かしくも熱い場面が線画で展示されていました。
 つい最近、某動画サイトで一期の一挙放送があり、それを見ていたので一期自体が久しぶり~って訳でもないんですが、やはり数々の名場面を見ると熱いものが込み上げてくるんですよね。
 何より美しい!!線画なんですよ?色の入ってない物が殆どで色彩はほぼ無いと言っていいんですが、線で描かれたキャラクター達の表情や動き、細かな感情の表現まで、線画に表れてるんですよね。あとサイコパスの世界観に於いて魅力の一つである背景や美術ボード。これもまた線画で描かれたものが展示してありました。その細かい事!!数ミリ単位のお仕事?!ってくらい建物の壁面に這うパイプのうねりとかまで書き込まれてて、美術ボードに関しては白い部分の方が少ないくらいにびっちり書き込まれてました。これを人の手が描いていると思うと。もう脱帽もんです…( ゚Д゚)
 原画の他にもあらすじに当たるストーリーの流れや、完成形となる色彩のついたイラスト(動画として放送されてる部分をカットしているものですね)も一緒に飾られているので一つ一つを比べたり眺めたり思い出したりすることができました。
 そして一期を経て二期へ。狡噛さんが居なくなってからの朱ちゃん、一係の活躍が描かれた二期のストーリーや、放映されたイラストパネルが時系列で並んで展示されていたので物語はしっかり分かるようになってはいるんですが…こちらの原画は残念ながらありません。二期好きーな方にとってはちょっと残念だったと仰られた方もいらしたようで。確かに二期もサイコパスの続き柄ですから、そこだけ原画ナシってのは少々寂しいですよね。何で二期だけ原画ないのん?と思うのですが、よく考えたら二期の制作はタツノコプロなんですよねぇ。今回の原画展の提供元はプロダクションI.Gですから、原画の所有権が違うからなのかなーっと個人的見解。もし同じだったら二期だけハブにする理由がないですからね。制作を分けたから、これはこれで仕方ないのかな…(嗚呼…浅野さんんんん…)
 ちょっぴり寂しい二期を経て、展示は怒涛の劇場版へ。正直今回の原画展のメインは間違いなく劇場版です。主催側が『しっかり重きを置いてます!』ってのが分かるくらい、ダントツに原画の量が多いです!展示品も!そりゃね、二時間の映画ですよ。制作サイドがやりたかったことを目いっぱい出し切った一作ですよ。主軸になるのも頷けます。
 映画の流れにそって展示された原画の、これまた美しい事!素晴らしい事!
 一枚一枚指示が書き込まれていたり、同じ場面でもキャラクターの立ち位置ごとに何枚も起こされてたりしてるんですよね。映画の内容がかなり拘って作られているってのは、このブログの劇場版の感想回で記事にしていると思うので此処では割愛しますが、シラットを使った戦闘。狡噛さんと朱ちゃんの再会シーン、狡噛さんとユーリャさん達傭兵団との多対一戦闘シーン、ラストの狡噛さん&ギノさんの対デスモンド共闘シーン。この三つの戦闘シーンが一枚ずつ動きに沿って掲載されているんですけど、それもまたすごい。あれって実際アクターさんが動いた動作をコマにして画に描き起こしているらしいですけど、その動きを画で表現しようと思うとそれはそれは半端ない数のコマを描かないといけない訳で…。しかも躍動感あるシーンだからキャラクターのポージングもかなり複雑。でもそれをきっちりと、そして美しく表現できているんだから、やっぱりアニメーターさんってすごいです。
 劇場版では線の原画だけでは無くて、その作られた一枚一枚が動画になったらどういう動きになっているのかという映像も一緒に展示されていましたよ。
 どれもこれも綺麗で、そして眺めていると「あ、これあの場面だ!」とか「これはあのやり取りね」とか、見たそのシーンを思い出すんですよね。そしてそれがまた楽しい♪
 キャラクターのアップ画とか堪りませんよw
 狡噛さんの横顔とかカッコイイですし、朱ちゃんが「朱ちゃん」から「朱様」へ変わっていく成長の過程とか顔つきで分りますし、あの禾生局長のアップ画すら綺麗で見とれちゃいます(笑
 中でも志恩さん、槙島、ニコラス。この三人のアップ画は「ふつくしい…」の一言。ほんとため息もんです。目元の睫毛とか表情が綺麗すぎて…。ずっと見ていたい気分になってましたw

 原画の他にも会場には色々な物が展示されていました。過去のイベントなどで販売されたグッズコレクション。サイコパス関連の書籍類。ノイタミナアパレルで販売された服や小物。最近発売した変形型のドミネーター。狡噛、宜野座、朱、槙島の精巧なフィギュア。各シリーズの台本(特に劇場版の台本には監督の細かい指示が直筆で書き込まれているものもあって。現場の雰囲気を垣間見れます)、海外ロケハンで撮影された資料用の写真、貴重な塩谷監督のデスク写真(笑)などなど。
 作品で狡噛&宜野座を演じた関さんとのじさんの直筆サイン入りメッセージ色紙も展示してあって、見ごたえありました。

 今回、行った勢いでボイスガイドを使用させてもらったんですが、これもよかったです。
 狡噛役の関さんが12のエリアの原画解説、場面解説をしてくれるんですが、イヤホン装着なので狡噛さんの声が耳元で聞こえる仕組みなんですよね。まるで隣に立って「これは~」と説明してくれているような気分になって、かなり耳が幸せでした。(序に頭も幸せでしたw)
 それに狡噛目線のちょっとしたお話も聞けたりして。劇場版で朱ちゃんと逃走する際、水の中に飛び込むシーンでは、足の着く深さで、あれは泳いでいるのでは無く、音に反応するドローンから離れながら水の中を歩いているんだという解説をしてくれたんですが、「水深が浅くてよかった。常守は泳げないからな」と言っている言葉を聞くと、何気に心配していたのかな?と思って2828。最後では自分の居なくなった一係に想いを馳せる言葉にちょっとしんみり。目だけではなくて耳でも楽しませてもらいました。

 すべての原画を見終わった後、会場の出口には物販コーナーが設けてありました。原画が額縁入りで販売されていたりもして。すごいお値段なんですけど、それに見合った美しさがありましたよ。(買えないのでじっくり見せてもらいました)

 今回の収穫。
 サイコパスへの散財も久しいな~と思いつつ、散財係数をしっかり上昇させて会場を後にしました。500円毎のお買い上げで貰えるポスカ、四種全部貰えるとは。いやはやしっかり買い物したわ~(笑
 本当はもっと種類あったんだけどね。軍資金が限られているので我慢我慢♪



 という訳でPSYCHO-PASS原画展in博多、とっっっっても楽しかったです。そして素晴らしかったです。
 我が家は小さい子供を連れての遠征という事でゆっくり移動したため、先着順で貰えるポスターカレンダーは頂けませんでしたが、それでも補って余りある収穫を得た気がしますし、何より生の原画を見て、作品の制作の現場にちょっとでも触れられる機会を得られたことが何よりの収穫だったと思ってます。
 テレビ放映にしても劇場版にしても、手がけているのは人であり、尺の長さや予算が違っても、数秒の動画に沢山の人の手がかかっている。デジタル処理でセル画の時代に比べると作りやすくなっているとはいえ、そこには沢山の画が存在していると思うと、日本アニメのクオリティってすごい。これまで何度も見てきたアニメ本編の映像も、また違って見えると思います。
 いい経験させてもらいました。公式さん、博多で開催してくれてありがとうございました!!またサイコパスイベントに参加できることを夢みて。そして三期はよぉぉぉぉ!(笑
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