はい、やっと購入させて頂きました!
PSYCHO-PASSコミカライズ版 「監視官狡噛慎也」
少し前に本編無印のコミカライズ版である「監視官常守朱」を最新刊まで読み終えて、そっちも感想書かなきゃ!と思っていたんですが…最終巻が1月の始めに出るという事で、最後まで見届けてからそちらは感想を書くとして…。まずはこちらを先に。
マッグガーデン刊行の本作。タイトル通り、サイコパスの二大主人公の一人である狡噛慎也が中心となって、本編にもサイドストーリーにも、何処にも語られていない物語となってます。
そのフレコミ通り、時系列としては標本事件よりも更に前になり、こーがみさんが公安局に監視官として入局して1年程が経過した、配属先の3係が舞台になります。
3係を形成するメンバーも、先輩に当たる和久監視官、部下である執行官の昏田、花表、天利と。とっつぁん以外、サイコパスに於いては新キャラという事になります。
個性派ぞろいの3係をベースに、臓器焼印事件を発端として臓器の移植、遺体消失に関する事件が展開され、犯人もまた二転三転していく事でその後ろにいるであろう真の黒幕に、少しずつ近づいていくという感じになっているようです。
なので一つの事件に掛かる時間は長めになってます。
まだ連載中という事もあって、内容の細かい展開についての言及は避けますが、サイコパスらしい実にグロテスクで、人の心の闇を突いたような謎が謎を呼ぶ事件になっているので、じっくり読むにはもってこいなストーリーです。
ちょっと余談ですが、倉井という看護師。彼の持つ、ハイパーオーツアレルギーという特殊なアレルギーを知って、ちょっと身の毛が弥立ちました。
要は麦アレルギーなんでしょうけど。
あの時代、あの社会では鎖国政策を取っていて、食料自給率100%を達成させる為に、全ての食料品の原材料を遺伝子組み換え麦にし、生産効率、合理性、回避できるリスク等を踏まえて単一食糧自給体制を取っています。簡単に口にできる食べ物の大元がこの麦な訳で。その麦アレルギーって事は、食べられるものが殆どないという事なんですよね。
元々の食材の素材そのままは、勿論存在はしていますが、農業が廃止された現状では流通ルートが限られているでしょうし、稀有な物でしかない。
出回る物のほぼ全てが、食べるに食べられない物だと考えると、恐ろしい…。
彼の動機は共感できるものではないですが、栄養を点滴等で外から与えられるから死ぬことは無くても空腹を満たす事は絶対的に出来ないと思うと、それはそれで嫌だな…と思ってしまいます。
そして本作の主人公になるこーがみさん!とにかく若いです!
…いや、本編でも28歳設定だから十分若いんですが…。それよりもっと若いんです!(笑
教育過程を修了して公安局に入った頃なので、漂う青臭さもそうですし、まだ経験も浅い為刑事の勘も持ってません。彼元来の性格がそのまま描かれているので、とにかくエリートな青年と感じちゃいますw
執行官落ちしてからのこーがみさんのイメージが非常に強い分、同一人物!?と思う人もいるかもしれないですねぇ。
犯人を追い詰める時にニヤりなんてしませんし、ギラギラと眼光を鋭くさせる事も無いのですが、表情や感情の起伏が少ないのは、制作サイドの意図と思っている私です。本来の彼はこうなんですよ、と。
それだけに、標本事件後の変貌が際立ち、その事件がこーがみさんに齎した影響の大きさを覗い知ることができるのでは?と思います。
とにかく新鮮!!
早く一人前の刑事になろうと背伸びしているような姿勢も、新人の頃ならではですしね。
2期本編にこーがみさんが出ていない分、こーがみファンとしては重要な補給源になってます、あり難い((w´ω`w))
そして3係面子!!
この子達の個性も凄い。今までの監視官や執行官に無いタイプの性格揃いなのでこちらも新鮮です。
個人的に天利陽名ちゃんかわゆす、と思い2828してます。
翼ちゃんのスイッチオンオフな性格も、ナオくんの自分の境遇への失望感が滲む反発も、和久さんのどこかミステリアスな雰囲気も、素敵だなぁと思ってます。
何より、元気なとっつぁんの姿がまた見られて、私は嬉しいですよ…(p_q*)
他にも本編でお馴染みのギノさんに佐々山さんも登場。1係と2係も本作で関わってくるみたいなので、当時のメンバー編成での新キャラ登場にまだまだ期待値は高いです(≧∇≦)
私的に、一話目の冒頭で、恐らく中学生くらいの朱ちゃん達がワンカットだけ出てくるんですが、何気に嬉しいですね。その瞬間にも、彼女は普通に生活していて、その数年後こーがみさんの前に現れるわけですから。
マッグガーデンのHPにて、最新話などが無料公開されていますので、興味ある方は見てみては如何でしょう。サイコパス原点となった標本事件の更に前となる前日譚。私個人も先を楽しみにしてます。
これと同時にPSYCHO-PASS設定資料集も入手したんですが…。これはかなりの情報量でまだ読み終えていないので、そちらの感想はまた後日。