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観測者の足跡

観測者ハ足跡ヲ残シタ。

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PSYCHO-PASS OFFICIAL PROFILING2

 
3月27日に発売されたPSYCHO-PASS OFFICIAL PROFILING2(通称オフプロ2)。
発売決定から予約、発売まで約ひと月以上。正直発売するよって話は年末から出てましたが、発売日延期だったりなかなか話が出てこなかったりで 、気が付けば本格的に情報が解禁されたのは二月になってからでした。

新編集版、二期、劇場版とコパスイヤーとなった2014年から今年に掛けて。新しい価値観や設定、キャラクターが続々出てきて、視聴者もそれを追いかけるのに苦労しましたが、漸く一冊に纏まった設定集第二弾が手元に届きました!

今回は特典とか送料無料という事で出版元でもある角川のオンラインショップにて注文。それこそひと月待ちに待って、辺境の地方にも関わらず発売日当日の夕方に届き、軽く感動しました。絶対当日届かないと思っていたんですが…。角川さんの素晴らしい配慮に感謝です。
ふふ。特典のイラストカードの狡噛さん、カッコイイでしょ?これあれですよ、1月に発売されたnewtypeの表紙だったイラストの狡噛カットですよ!!これが特典になるって決まる前に角川さんで予約したんですが、イラストカードのサンプリング見た瞬間発狂しました。「これ、あれだぁぁぁ!!」って(笑
この号が丁度映画公開の号で、虚淵さんと冲方さんの対談やら載っていたので個人的に凄く買いたい衝動に駆られていたんですが、映画見る前だったのでまだ我慢しよう!と内容を深く知るの避けたんですよね。あの時入手出来なかった表紙を、まさかこんな所で目の当たりにするなんて…。
雑誌と同じ出版元の販売だからこそ実現した特典なんだと思います( ´艸`)


さてさて、余談はこの辺にして。内容の感想を語りますね。ガッツリと。
ネタバレ満載ですから、これから読むって方やまだ知りたくない!という方はウインドウをそっ閉じして下さいね。


設定集と言うくらいですから、今回もアニメ世界観がばっちり網羅されています。
年表から始まって、キャラクターのパーソナルデータ。世界観や社会情勢の細かな設定。新編集版の新規カットの解説、第二期をキーワード、キャラクター、一話ずつの視点で切り取った解説、劇場版での舞台設定、ストーリー、キャラクターの解説、深見さんのショートショートの劇場版補完話、主要キャスト、製作スタッフ、音楽サイドのインタビューと。それはもう、前作オフプロに負けず劣らずのボリュームです!
新しい情報ばかりかと思いきや、キャラのプロフや世界観に尽いてはオフプロと同じ情報も入っていたりするので、おさらいのように踏襲しつつ新しい情報もといった感じです。

まず年表ですが、劇場版までいっちゃうと年表がとんでもない事になっちゃってます。
前回の年表より格段に情報量が増えちゃってます。
本編だけでなく、スピンオフやコミカライズ等でこれまでに解禁された情報も含まれているので、どの時系列で起こった事なのか、前後に何があったのかなどが解るようになっています。
こういう年表は創作する側からすると齟齬や矛盾を解消する為には有難いので、嬉しいです(笑
何より一番手が「泉宮寺豊久誕生」で、一瞬泉宮寺さんから全てが始まったかのように思えるのが個人的に面白かったです。予想外の並び順だったというか(笑
いや、年表だし。キャラの生年月日的に冷静に考えたら当たり前っちゃ当たり前なんですけどね?なんだか可笑しくて。

そしてプロフ。今回は主要キャラ以外にも、2期で登場した2係、3係のメンバーが新たに追加され、こちらもすごい情報量。
こんなに一人一人細かい生い立ちを考えるのって凄い大変だと思うんですよね。全て本編で使用する訳じゃないですし…。でもちゃんと一人一人のキャラクターにバックグラウンドがあるって素晴らしいなって思います。ただのモブじゃないんだぜ!って。特に生い立ちに尽いては、なんでこの人監視官or執行官になったんだろう…という疑問がほんの少し解消されるというか。
こういう才能をシビュラに買われてなったのかーとか。潜在犯になる前はそういう仕事してたのかーとか。人間味を感じる事が出来ると思います。
一つ興味深かったのは、1係2係3係でコールサインが違うって事ですね。全てシェパード・ハウンドで呼び合っていたのかと思っていましたが、係によってそのコールサインは違います。それぞれ意味のある犬の呼称を使っていて、彼らが社会を守るシビュラの犬であるという事を匂わせているのかなぁと。
あとよくレイドジャケットや護送車に見られる103の数字。あれは1係のみのコードなんですね。他に105とかあるそうですが、あれは公安局創立期に執行件数が優秀だったグループの数字をゲン担ぎで使用しているんだとか。この辺りはオフプロの時には全く明かされていなかった部分なのでとても驚きました。
プロフの掲載内容も、ウィットに富んでいて!
初登場のキャラに関しては前回にあったような基本的な質問が主になっていますが、既に前回基本的な事を答えているキャラクターは別の切り口の質問がなされています。キャラによっては内面に踏み入った質問もあったりするので、笑えるものもありますよ。
特に朱ちゃん、狡噛さん、ギノさんの結婚観や異性観といった、これまであまり語られていなかった男女らしい質問内容は非常に興味を引きました。
狡噛さんとギノさんのタイプの女性に尽いて、狡噛さんが会話が出来る相手と語っているのに対しギノさんは無駄口のない女性と語っている辺り、二人は異性に求めるものが正反対だなぁと(笑
ある意味よく性格が現れていると思います。
それとギノさんの女性遍歴が彼女いない歴=年齢じゃなかった事に驚きです。でも計算するとそれって7歳の頃の事なんですよね…。7歳で彼女がいた…のか??どゆことー!?(混乱

今回のオフプロ2では秋に放送された2期の解説が多く載っていました。
まぁ、あれだけの短い期間で詰め込まれた推理の多いストーリーでしたから、ぶっちゃけ沢山尺を取って頂けて私としては幸いです。そして今回これを買った目的の一つに、当然その点を整理したいという思いもありましたから。
2期の細かな解説ではキャラの立ち位置もしっかり描かれていましたし、キーワードとなったパノプティコンや地獄の季節、全能者のパラドクスといった難しい内容の説明もされておりました。
何より2期で追加された新設定の代表格とも言える「集合的サイコパス」に尽いての解釈は、とても興味深かったです。とはいえ、元々難しい概念で、読んでもなかなかスッキリしなかったんですが…。塩谷監督と冲方さんのインタビューで、冲方さんが語った「ドミネーターの持ち手も集合的サイコパスの解析に含まれる、故に持ち手次第で集合的サイコパスが良くも悪くも変動する可能性があるんだ」という一文を読んで、すっと腑に落ちたんですよね。最終話の鹿矛囲くんが朱ちゃんに言ってた台詞の意味が漸く解ったと言いますか。彼が何を託したかったのか。
冲方さんの2期に込めた解釈を聞くと、このお話って実はすごい縦に深い内容だったんだなぁって。それが11話という短さゆえに詰め込みざるを得なくて、駆け足にならざるを得なくて、沢山の人にはなかなか伝わりきらなかった。なのでちょっと勿体なかったなぁって気も(汗
もっとじっくり掘り下げながら2クールくらいかけてやって真価を発揮するテーマ性だったのかもしれません。

更に深見さんのショートショートにも言及しますが、これ超短編なのにくっそ萌える!!(力説
二作収録されていて、一つ目は劇場版の冒頭を深見さんの解釈で細かに描写してあるお話です。狡噛さんがライフルで軍の装甲車両を爆破する、インパクト大の冒頭シーンですね。あそこで実はスポッター(射撃補助)のセムと銃器を扱う上での細かいやり取りがあったんだと教えてくれています。これを読んでからもう一度あのシーンを見ると、爆発ばかりが印象に残ってしまいがちなあのシーンが、また少し違った厚みで見えてくるかもしれませんね。
二つ目は朱ちゃんの視点で。軍から命からがら逃げて狡噛さんと一緒にゲリラのベースキャンプへ行く車内のシーンですね。こちらも本編のシーンとは別のやり取りが行われていた事を示唆するものになっています。彼シャツの経緯も理由も描かれていますし、朱ちゃんが狡噛さんと再会して、懐かしさにホッとしてる反面あの頃には戻れない切なさを感じる複雑な内面と、狡噛さんと離れていた間の時間を埋め合うような会話がなされます。
これがね、もうね、くっそ萌える(言葉キタナイゾ。
何気にお互いの身を案じ合う二人の距離感空気感がヤヴァイ。その癖言葉にしなくてもお互いの事が解り合えている部分もあって…。なんて信頼感だよ!絆だよ!萌えるだろっ(ゴロゴロゴロゴロ…


公式で募集した質問をスタッフが答える100問100答も面白かったですよ。
意外な質問から、痒いところに手が届く質問まで。多彩でしたが、全ての答えがスッキリ示されている訳では無く…。新たに解った事と秘密です…と濁されてしまってモヤモヤした部分と(^_^;)
中には塩谷監督しか知らない事実もあるそうです。
とはいえ、サイコパスが全ての答えを提示せずに視聴者に想像妄想させるという手法は、何も今に始まった事では無く、オフプロの時からその手法は取られていましたね。
それは100%の答えを公式が提供しては面白くない。100人100通りの解釈や答えがあってもいいんじゃないか、という公式の姿勢の表れなんだと思っています。合っているか合っていないかでは無くて、きっとこういう事なのだろうと自分の中で自分なりに考えて想像する。そこにもきっと面白さが詰まっている。そういう意図で敢えて作っていない設定もあるのではないかな?と思います。今後のシリーズで縛りにならないようにと設けている伸び代の役目もあるかもしれませんがね。


そしてそして、最後のインタビューですね。
総監督、2期キャスト、劇場版キャスト、シリーズ通してOPEDを担当したアーティスト二人、音楽を担当した作曲家、シリーズをそれぞれ担当した脚本家、監督。
オフプロを上回る人数のインタビュー記事が、単独或いは対談という形で掲載されています。
そこにはそれぞれの方々がそれぞれの立場で見た「サイコパス」という作品に対する姿勢や想いがしっかり込められています。色んな凄い方たちの熱量や努力によって一期から劇場版まで作られてきましたが、それぞれが感じているサイコパスはそれぞれ微妙に異なっていて。その違いがまた色々な形で作品の中に現れているように感じます。私はスタッフさんのインタビューとか、制作に関わられた方のインタビューを読むのが元々好きなんですけど、今回も様々な視点を回収する事が出来て、また今後違った見方で作品と向き合えそうだなぁと思っています。


もう、全然足りないんですけど。本当はもっともっといっぱい、情報は載っていて。語り出したらキリが無いくらいなんですが、全てを語ってしまうととんでもない量に膨れ上がってしまうので、主要な感想だけに留めておこうと思います。
今回の設定集も、ひっそり二次創作をしている自分としてはそちらに生かせる有難い物だなぁと思ってます。何よりその奥行き感は最早アニメのそれを越してますよ。原作が無いからとか、そういう次元では無くて。アニメーションで此処まで綿密な設定って普通なんですか?少なくとも私の知る限り、此処までの奥行き感はこの作品くらいなものではないかと思っております。
サイコパス、今度はどんな世界の広がり、可能性を見せてくれるのか。今後も楽しみにしたいです。
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PSYCHO-PASSアプリ ゲームアップデート!

久々のブログ更新です。ご無沙汰しております。
前回の記事は西日本舞台挨拶のレポートで、それから早ひと月近くになるんですか。はぁ、早いものです。

さて、私事ではありますが、数週間前に携帯を買い換えまして。7年近く使った携帯を手放し、遂に私もガラケー民を卒業。あいほんユーザーとなりました(はい、拍手♪ by志恩)
だいぶ操作にも慣れ始めた頃、PSYCHO-PASSの情報を届ける公式アプリに、なんとゲーム機能が実装される大型アップデートがあるよ!という嬉しい報せが!
なんて良いタイミング!これはやらない訳にはいかない!!
という事で3月15日。3.15(サイコの日)に大型アップデートがあり、公式アプリにゲーム機能が追加されました。

もうアプリ起動画面から既にカッコよさが漂っているんですけど(笑
先行して公開されたPVも、なかなか興味がそそられましたけど、実際目の当たりにすると「やっぱりサイコパスの世界観ってカッコイイなぁ」って思っちゃいました。
何よりミッション開始時、ローディング画面で流れるドミネーターの起動音声!!これに興奮したファンは多い筈です!!
のん子さんの!あのドミネーターの指向性音声が、自分のスマホから流れてくるという!!
しかもミッション中はドミネーターが犯人の数値を計測しますので、脅威判定のボイス、犯罪係数確定のボイスも、ばっちり聞けちゃいます!ドミネ好きには堪らないですよ。
 
簡単にこのゲームの趣旨を説明すると、廃棄区画に蔓延る謎の覆面組織を追いながら、能力を上げつつ、監視官の気分を味わっちゃおうよ!という、シューティング系の要素を含んだミニゲームアプリなんですよね。

しかしシューティング系のミニゲームと侮る事無かれ。これがかなり難しい!
相手の犯罪係数を測定しながら、その間状況を見て敵の銃弾を回避しないといけませんし、計測された犯罪係数の数値次第ではエリミネーターモードが発動しますから、撃つのか交渉して係数を下げる手に出るのかこの辺りの判断力も問われます。
更にミッションの難易度が上がっていくと、敵が同時に複数立ちはだかったり、回避を連続してやらないといけなかったり、近接戦闘の殴り合いなんてのもあったりで。その場その場の状況判断と反応の早さが問われます(A;´・ω・)アセアセ

与えられるミッションの評価には、ベスト、ノーマル、フェイルの三段階があり、特にベストとノーマルの評価基準はミッションによって(体感的には組むバディによって?)異なるため、常に同じ判断をしていればいいかというと、そうでもない様子。
中には一発も相手から攻撃を食らっちゃいけないという基準を設けたミッションもあるので、ミニゲームだからと言って一筋縄ではいかない感じです。

更にゲーム内制限として、自身或いは相棒となるバディにも犯罪係数があるんですよね。
ミッションをこなす回数は何度でも良い訳ですが、やればやる程こちら側の犯罪係数もぐいぐい上昇します。…が、朱ちゃんだけは20で据え置きなんですよね。全く変動しないので、流石朱様。驚異の鋼メンタルです(笑
しかし、朱ちゃん以外のキャラクターはかなり大きく変動しますから、何処かで打ち止めされちゃうわけです。(監視官なら100以下、執行官なら300以下でカンストですけど、だからと言ってどうにかなるという訳でもなく。そこはゲームなので単純にミッションに出られなくなるというペナルティ程度です。本編のように、大事なキャラが潜在犯、或いはそれよりもっと酷い状態に!なんて事にはなりませんので。カンストするまでめいっぱいミッションやっちゃっても問題ないんですけどね)
この上昇する一方の数値を下げる方法は、まぁ幾つかありますけど。代表的なのは定時ストレスケアですかね。
一日4回。午前と午後の12時と6時に全員の犯罪係数がデフォルトまでリセットされます。(上がった能力は変わりませんけどね)なので、ほっとけば自然に回復して、またミッション出られちゃうんです。
でもそんなに待てない!って方の為に、臨時ストレスケアや緊急セラピー診断書を用いた降下方法もあるんですが、前者は一瞬である程度下げられるも能力の減少というペナルティ付き、後者は診断書アイテムが必要になるので、そのアイテムを所持しているか、課金で購入しなければホイホイ使えないのが現状です。なので、個人にあったストレスケアをその都度選択して、上手に犯罪係数をコントロールしていってね!といった感じでしょうかね。

他にも志恩さんからの特別な追加ミッションや、エリアストレス上昇によって発生するサイコハザード等のイベントごともあるので、同じミッションを何度でも沢山こなす事になっていきます。能力上昇で体力、知力、命中率が上がっていくみたいなので、同じミッションでも間を空けて再度やると難易度が下がったように感じる事もある…かもしれません(笑

そしてこれらミッションを評価別に一定数こなしていくと、ご褒美としてフォトがアンロックされ本編の映像を美しく、カッコよく加工した画像が解放されます。拡大出来るので、スクショ撮りすれば待ち受けやロック画面に出来ちゃいます。数がミッションの数×3なので相当数存在し、解放条件は後半になればなるほどシビアになるものの、以前の公式アプリ内の待ち受けとは比べ物にならない量なので、ファンにとっては集め甲斐のあるものになっているのではないかと思います。
更に同じフォトを手に入れて、フォトのレベルを上げるとボイスが解放されますから、また同じやつでたー…(落胆)というより、同じやつ寧ろ来い!!(執念)という発想が成立するという(笑
やり込み要素的には奥が深いんじゃないでしょうか。


…とは言っても、私はまだステージ3なのでね。まだまだ途中ですよ。
やっと縢くんとバディ組んでますが、旧一係のメンバーがこうしてそろい踏みな所を見ると、堪りませんよ。最高のメンバーだったんだなぁって。
1期の前半でもっと普通の事件を総出で対処する、三話のドローン工場のようなお話が見たかったなぁと思っていただけに、今回のこのオリジナルストーリーでのお話は美味しいです。みんな生き生きしてますよ!

個人的にこーちゃんと早くバディ組みたい!!と涎ダラダラさせているんですが、どうやら狡噛さんのバディ参加は一係中一番最後のようですね。
流石、1期の主人公…。扱いが「真打ち」っぽいぜ。
ですが、縢くんバディの時点で、ミッションの難易度が相当シビアになってきてますので、こーちゃんとバディ組む所まで果たしていけるのか…。正直ガクブルしてます…ヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ
だって、この感じで行くと…。こーちゃん出る=敵のレベルかなり高いって事じゃないですかー。うはっ。


…でも、スーツ姿の狡噛さんをまた拝見出来ているので、私はとっても満足しております( ´艸`)
 
 
  
最後に。基本的に無料アプリですし、アイテム課金しなければゲームのストーリー、ミッションは普通に遊べますので、無課金主義な方にはとっても嬉しいのではないでしょうか。私も無課金でいきますので、時間を空けーの、ミッションしーの、フォト眺めーので、これまでとはまた少し異なった切り口のPSYCHO-PASSアプリを楽しみたいと思います!
  
 

劇場版PP 西日本舞台挨拶@山口(公安局入局式)


 
先月9日から公開が始まった劇場版PSYCHO-PASS。私も先月の末、広島まで遠征をして観に行かせて頂きましたが、その作品がセカンドランに突入!というタイミングで、な、な、な、なんと!大ヒット御礼西日本舞台挨拶という大きなイベントが行われました。
21日から22日の二日間、さぬき映画祭が行われている本広総監督の地元香川県を皮切りに、広島、福岡、そして塩谷監督の地元山口で舞台挨拶が!しかも、三県の舞台挨拶に関しては公安局入局式イベントまで敢行しちゃうという!!

これを知った時の私の動揺は、それはもう…(笑
叫びながら床をごろごろする勢い、と言えば解り易いかな。
 というのも、私が住む山口はローカルではネットされてないんですよ?サイコパス。
衛星放送見るとか、レンタルするとか、ネットの一挙見るとか、そういうちょっとした条件がある訳で。誰もが見られるという環境下に無い。なので、今回の劇場版公開、当初の上映会場も山口県は予定されてませんでした。(島根県はあるのに!あるのにぃぃ! by監督)
そんな矢先、劇場版が大ヒット。セカンドランが決定して、東宝系列以外の劇場でも放映されるという朗報が。上映会場の拡張により、山口も新規に期間限定上映という形での上映が実現しました。
それだけでも、こんな片田舎に住む私からすると、予想していなかった事でして…。まさか山口県でサイコパスが観られるなんて。。。
広島で観終わった後、もう円盤発売まで無理だろうなって本気で思ってた一方、何度も観に行ったよ!って方を見かけると「いいなぁ、もっかい観たいなぁ」って思ってました。そんな時にこの朗報。しかも、山口にある数少ない映画館で、限定上映が決定したのは防府と下松。地理的に広島行くより断然近い!!
物理的な問題さえ解決してくれたら、もっかい行くのにーって思ってたら、まさかの公式が物理を飛び越えてきた!状態で。これは観に行きたい!いや、行けって神様からのお告げなんだ!と、即刻再鑑賞を決断しました。

そして昨日雨が降る中、入局式を兼ねた塩谷監督舞台挨拶の劇場版PSYCHO-PASS上映が下松市のMOVIX周南にて行われました!
行ってきましたよ、推奨された通りスーツで。
あんなにかっちりスーツ着たのは、何年ぶりだろ(^_^;)
日頃着ないもんだから、ちょっとドキドキしつつ。あと商業施設内の映画館なので、劇場内到着までの周囲の目も、何だかんだで気になりつつ。(小心者)
しかし上映時間が迫ると、ぞくぞくと同じようにスーツを着た方々が。男性も女性も、皆さん結構しっかり着て来られているようでした。
盛んに放映されていた圏内では無かったのと、他の御礼イベントは軒並み満員御礼状態だっただけに、山口での開催イベントとして未知数となるお客さんの入りはどうなのかなぁと、少し心配してた部分もあったんですが、なんてことはありませんでした。半分以上席が埋まっておりましたよ。
満員、とはいかないまでも、山口に(中には福山に行かれなかった方が広島から参加されたケースもあったようですね)これだけ同じ物を好きな人達が集まるなんて、早々あるもんじゃないですからね。感慨深かったです。

13時40分に上映がスタートし、約二時間。たっぷりとコパスの世界にダイブしてきました。
二度目なのにね。もう一回観てるのにね。見入っちゃって、息する事忘れそうでした。(これ初見時にやってる)
ストーリーや展開が大まかに解っていて観ると、今度は曖昧になってた部分の補完が出来て良いですね。「あ、こういう事だったか」とか「あれ、こうだったんだ」とか、脳内で自己変換されてしまっていた事を改めて見詰め返す良い機会でした。
何よりあの音響!!飛行機のシーンや銃火器が炸裂するシーンがそうですが、音が腹の底にずどんと響いてくるなんて、一般家庭のオーディオ設備じゃ有り得ないですよ。ていうか、普通アニメーションの映画であそこまでの迫力って出せるもんなんですかね…?
円盤になると繰り返し鑑賞出来ますけど、あの音響だけは…。あのずどんと、押し寄せてくる音の波だけは、劇場でしか味わえない醍醐味じゃないかなぁって。
それとアクションシーンも。何度観ても魅了されます。シラット、カッコイイ( ´艸`)
そんなこんなで、落ちついて観れてる時間帯と、圧倒されて心臓バクバクになってる時間帯と、息つく暇もないくらい濃厚な上映時間でした。

上映終了後、コパスではお馴染みとなったサウンドトラック「PSYCHO-PASS」が流れ、点灯した上映会場のスクリーン前には劇場版ポスターイラストとそれを立て掛けるためのイーゼル、椅子が運び込まれ…。
登場した宣伝Pの司会進行の元、塩谷直義監督が登壇されました。
監督の出身県での凱旋イベントという事もあり、舞台挨拶は終始温かで、時折笑いも混じる和やかなものでした。
挨拶の中で、御礼イベントとしては恒例となっている「共演者、スタッフから監督への質問」コーナーでは、声優の関さんとざーさんこと花澤さんからの質問が読み上げられました。

関さんの質問は噂の疑惑に尽いて。
劇場版ED後のCパートで、銃声の後少し驚いたような目をしてぽろっと咥えていた煙草を取りこぼすという描写があるんですが、もしやこれは子供が撃った銃弾が誤って狡噛に当たり、太陽にほえろ的な殉職をしたのではないかというもの。
これは私自身もずっと気になっていたものだったので、関さんがこの質問をぶつけてくれた事に心の中でガッツポーズしましたよ。「ナイス!関さん!!」と(笑
質問の内容に笑っていた監督のお答えは、「多分生きているんじゃないですかねぇ」
また誤解されそうな言い方ですけどって、すぐフォローしつつ苦笑いされてましたけど、要するにあの場面は監督の「映画の締め括り方」としての、演出の一つなんだよ、と。
監督は今回の映画の終わり方として、少し淋しさを残すような終わり方をしたかったそうです。
あの場面はその淋しさを余韻として観客に伝えるもの。
朱ちゃんがハン議長を説得して、シャンバラフロートは変わろうとしたけれど、結局住民投票では再びハン議長の就任が濃厚になっている。
ED前の挿入シーンで、「どういう事?」と首をかしげる子供に「もう銃を持たなくてもいいって事かな」と答えていた狡噛。その彼が目にしたのは、また銃を手に取り構えようとしている子供の姿。
朱ちゃんが投じた一石は確かな物だけど、その一石で根付いた環境が劇的に変わる事は無い。世の中はそんな簡単には変わってくれないんだという事の裏返しなのかなぁと、個人的解釈を更に濃厚にしてくれるようなお答えでした。
というかよくよく見たら、子供が銃を構えた方向と、土手らしき位置からその姿を見下ろす狡噛さんの立ち位置は違うんですよねぇ。なので誤射で殉職しちゃってたという線は薄くなったかな。ホッとしてます(笑
(あと、好きな食べ物は何ですか?という180度変わった関さんの質問に笑いました。好物は苺だそうですよ)

ざーさんの質問は、質問というより感想に近いもので、あの拷問シーンが当初の草稿では全裸で逆さ吊りだった事に触れ、それを知って以来頭から離れなくなってしまったのでそのシーンの映像化はしないんですか?というものでした(笑
これには会場内から笑いが。
監督曰く、深見さんから上がってきたシナリオには全裸で逆さ吊りのままデスモンドから拷問を受けるという風になっていたんですが、即刻変更したそうです。どうやって狡噛の狡噛を映さずに描写を取ったらいいんですか。と零していた監督に笑いが止まりませんでした。

他にも劇場版制作過程に於いてのお話を聞かせて頂けたので、もう既に発表されているものも含んでますが、覚えているものを簡単に纏めておきますね。
 *今回、英語の台詞を声優さんに言って頂くという事で、事前に収録した英語の台詞。狡噛さんの英語台詞は仮収録をセム(木村さん)が担当し、アフレコ現場で奇しくもスネ夫とジャイアンの共演が実現した事。
 *木村さんの演じた狡噛が思いの外良くて、もうこれで良いんじゃないですか?って関さんが零していた事。
 *ざーさんの話す英語が、日本人の話す英語らしくて演出意図ばっちりだった。その分、現地人を演じる声優さんの英語演技は大変だったそうですが(笑
 *後半の露店が出てくるシーン(恐らくユーリャさんが物資調達した帰りの場面かな?)で意図的に鳥の鳴き声を挿入している事。これは、ロケハンしたカンボジアでの実体験が元。現地の露店にて大量の雀が売られていて、その販売意図が雀を購入し記念撮影をした後逃がすという、なんとも不思議な商売だったそうな(笑
 *苦労した点に尽いて、現地の言語であるクメール語。これをどうリアルに収録するかでかなり悩まれたそうな。特にお経をあげている場面では、カンボジア大使館にお願いをして、クメール語を話せるお坊さんに音声を収録してもらったそうなんですが、その音声が周囲の雑音(犬の鳴き声とかばりばり入ってたそうです)を拾いまくってて、そのまま使う事が出来なかったんだとか。それを声優さんに完コピしてもらう事で、あの読経を上げる葬式のシーンが完成したそうですが、調整するのに完成披露試写会間近まで掛かっていたそうですよ。

とまぁ、覚えている限りだとこんな感じですかねぇ。これだけの苦労を経て完成したあの2時間の大作だと思うと、本当制作サイドのこだわりとか、本腰の入れ具合に脱帽します。
ちょっと余談ですが、途中監督がしたざーさんのモノマネは一生忘れませんw
似てるか似てないかで言うと似てないんです。でも雰囲気と言い方のテンションはまさしくで(笑
監督が”ざーさんのモノマネをした”という事は解りました。それはもうはっきりとw

上映終了後に始まった舞台挨拶も、あっという間の時間で。挨拶最後は今回の行脚で急遽決まったサイン色紙とサイン入りポスターのプレゼントを掛けたじゃんけん大会でした。イベントっぽいですよね~w
あの人数で監督と一斉じゃんけん。監督むちゃくちゃ強いんです。
観客全滅が何度あった事かw 終わらないんじゃないかと思えるくらい、やり直ししてましたよ。そんな運だめしを経て勝ち取った2名の方、おめでとうございましたヽ(´▽`)/

無事にじゃんけんイベントも終わり、最後に監督の締めの挨拶で壇上から退場されておりました。拍手で送られる中監督の同級生という女性方が、用意していた大きな花束を贈呈するという地元イベントならではのアットホームな一面も。同級生が応援に駆けつけてくれて、嬉しそうな監督が印象的でした。

監督退場の後、入局式へ。禾生局長の有難いお言葉をみんなで心して聞きました(笑
それにしても榊原さんの「諸君」で始まるお言葉は迫力が凄いですね。企業組織の入社式で流したら、新入社員の背筋が伸びるだろうな、とちょっと思いました。そのくらい張りのある局長のお言葉はかっこよかったですよ!
因みに、今回の入局式で配布された非売品ステッカー。白と黒のランダム配布だったんですけど、その色で入局した自分が監視官であるか執行官であるかが解るそうな。
掲載した写真の通り、私の貰ったステッカーは黒。
私は、なるなら行動的な自由より思考的な自由が許された執行官が良いなぁと常々思ってましたが、これで公式にも「お前は執行官だよ」と認めて頂けて嬉しいことこの上ないw
宣伝Pから「しっかり職務(布教)に努めて下さいね」と言われた通り、首輪付きの猟犬としてこれからもコパスを応援していきますよ~~~!!

入局式最後は、全員での記念撮影。
再び登場された塩谷監督を交えての撮影となりました。ここでびっくりしたのは監督が入られた位置。てっきり最前列なのかと思いきや、劇場内出入り口の配置上、なんと真ん中へ!!
か、監督が、目と鼻の先にいるぅぅぅぅ!!!
これには興奮しましたね。
両隣の方はスタッフさんから貸与されたプロップリカのドミネーターを手に持っての撮影。生プロップリカのドミネーターを間近で見られて更にテンションアップ。
いつかゲットしようと密かに思いました、まる
(スタッフさんが操作してドミネーターの電源をオンにしたんですけど、それより先に撮影会が始まってしまって、敬礼して撮影している最中にドミネーターの起動シーケンスが開始されてのん子さんの声が静まりかえった場内に響き渡るという展開がw 撮影中、場内は笑いに包まれてました)

そして記念撮影後、監督は周囲の方々に声を掛けながら、握手に応じられていて。とってもラッキーだったんですけど、近くにいたので私も握手させて頂きまして、短いながらも言葉を交わさせて頂きました。こんな事考えもしなかったので、大・興・奮!テンションMaxでした!
監督のお手、とても温かかった~((w´ω`w))
あの手でコパスが生み出されていったのだと思うと、握手した温もりは一生忘れられそうにありません。テンション上がり過ぎて頭真っ白で、気持ちの10分の1も伝えきれませんでしたが、「ありがとうございます」と答えて下さって、それだけで天にも昇る思いがしました。

西日本舞台挨拶@山口、全てのイベントが終了し劇場のロビーへと向かったんですが、すぐに監督がロビーへ出て来られて。そこで帰路に着こうとしていたファンの方々の握手や記念撮影に応じるという、なんともファンサービス旺盛な一面を見させて頂きました。
地元ファンの声をしっかり聞きながら、お礼を言われている姿が印象的でしたが、一人でも多くの方の握手に応じようとされている姿も素敵でした。同行スタッフの方に「飛行機の時間がありますので…」と制されるギリギリまでファンサービスされてましたよ!
そうして劇場正面入り口からスタッフさんと一緒に小走りに劇場を後にされてましたが、その様子から相当ギリギリまで留まって下さってたんだなぁと実感しました。
心がほっこりした方が沢山いたんじゃないかなぁ~。素晴らしいイベントになって良かったと思います。

記念撮影と言えば、他の会場でのルールがよく解らないので何とも言えない所なんですが、今回塩谷監督の意向もあって、舞台挨拶中のカメラ撮影が認められました。お話をしている最中でも写真おkだよ、って事ですね。
寧ろしっかり撮って、是非サイコパスを広めて下さいと宣伝Pさんと一緒に仰っておりました。
それを事前に知っていればデジカメ持って行ったのにー!と内心叫んだのは此処だけの話。
ガラケーだと撮影が難しいんですよねぇ…。おのれ、何故私スマホにしてないんだ!(無茶言う
それが唯一の心残りかもしれません(^^ゞ


今回の塩谷監督凱旋舞台挨拶。
大変心にも記憶にも残る楽しいイベントでした。
まさか地元山口で、アニメイベントが行われるなんて。
それも大好きなPSYCHO-PASSの大ヒット御礼イベント。都会だけでしょ、って蚊帳の外だと思っていた事が実現するとは思いもしませんでした。
参加出来て良かったと心から思います。
期間限定上映、並びに今回の舞台挨拶を実現して下さった監督と公式さんに、ありがとうございますと伝いたいですね。
何より、また凱旋して頂きたいです。勿論、PSYCHO-PASSのイベントとして!
山口県のファンは、いつでも監督のお帰りを心待ちにしておりますよーーー!

そしてもし続編が出来るなら、その時は是非山口でも放映して下さい!宣伝担当さん!


稚拙ですが舞台挨拶上映会のレポートでした。

劇場版PSYCHO-PASS

 
2015年1月9日に公開された劇場版PSYCHO-PASS。
公開三週目にして、漸くと言った所ですが劇場へ行って観て参りました!!

この日をどれほど首を長くして待っていた事かw
思えばこの週にしようと決めたのは、来場者特典の内容が発表された時でしょうかねぇ…。
やはりこーがみファンとしては、たった一度のチャンス。これを逃す手はないと思い、公開初週の熱いビックウェーブを指を咥えて見ておりました(笑

正直、決めた時には「15日の待機時間」がどれほど長いものであるかという事を、あまり的確に捉えられていなかったと言いますか…。ちゃんと耐えられると思っていたんですヨ(^_^;)
でも、時間という物は早く過ぎてほしい時程遅く感じるものでして。日に日に劇場版の情報が漏れ聞こえてくるので、如何に地雷を踏んでしまわないか、自分の中で許容出来る限りのネタバレで納めるかが大変でした。如何せん、ネット断ちをして過ごすという事は難しい日常ですし。別方向の欲しい情報もあったりで、完璧に断ってネタバレを防ぐというのは無理というもので…。
挙句深刻なこーがみさん不足。。。
不足を補いたくても、普段足を運ぶ支部も動画サイトも劇場版のネタだらけで、うっかり何処で踏んでしまうか解らない、まさに地雷原。
禁欲生活と銘打って臨んだものの、公開二週目辺りでかなりの枯渇状態でした。その為、暇を見ては一期を流し見して、欲求を薄めつつ騙し騙しやったものです。
自分にとっては拷問期間ですよ(苦笑

その上、更に追い打ちを掛けたのは物販品薄という「パンフ問題」。
公開初週からあちこちの上映館で物販が即刻sold-out状態。
都市部のみならず地方でも同様の現象が発生し、限定グッズに限らずパンフ自体も増刷待ちという状態になってました。(ツイッターでは公式の方にいつ重版するのか、問い合わせが殺到してましたねぇ)
二週目直前で重版分が出荷されましたが、それもまた品薄になるという。
それは私の行った上映館も例に漏れず…。
初版分は一週目で、重版分も二週目の半ば前に、品切れ状態になってました。
これは非常にマズい状態が続いているな…と思いつつ、状況を逐一把握。どうしてもその日に入手できなければ、別ルートから確保すべきかと保険を掛けたりもして。ギリギリまで様子見しつつ、どうやら週末に入荷し在庫は確保されている!と判断して臨みました。
(もう此処まで言うと大袈裟すぎぃと思われそうですが、ファンとして、何より一回しか実現できそうにないチャンスなので、これはなかなかの死活問題なのですよ)

もしかして…の不安が晴れないまま、それでも漸く劇場版をこの目で見届けられるという期待感と、物語の結末がどうなっているのか確かめるのが怖いという少しの恐怖と。色々なものを感じながら、劇場へ行ってきました。

結果として、無事にパンフはゲット出来ましたし、三週目来場者特典である「設定集Ⅲ」も入手出来ました。これには思わずホッと胸を撫で下ろしましたよ(^^ゞ

ちょっと余談なんですけど。物販コーナーは、流石に三週目とあって種類自体は相当減ってました。品切れのまま入荷未定状態の物が殆どのように思えましたけど、これはまぁ三週目を選んだ運命だと思い、パンフが無事に手に入っただけでも大満足だろうよ、とw
でも幾つかの物販の中でキャラバッチコレクションが販売中で、このくらいならお手頃だし良いかなぁと運試しのつもりで一つ購入。
朱ちゃん、こーがみさん、ギノさん、コミッサちゃん、シビュラマーク、公安局シンボル、ドミネーター、犯罪係数オーバー300という8種類の中から1種類が入っているというガチャシステムのようなランダムグッズ。
キャラが当たらなくてもデザインお洒落だし、どれでもこい!!と中身を確認したら、見事にこーがみさんを引き当てるという奇跡が起きたのは此処だけの話です。
 
いや、もうほんと。開けた自分でもびっくり…(笑
こーがみさんじゃまいか!!と、思わず息を呑みました。
まさか8分の1の確率を一発で引き当てるとは思っていなかったので…。
長かった禁欲生活から解放されて、こーがみさん欲しい執念が無意識に発動しちゃったのか、それとも劇中で朱ちゃんが分析した通り、人を引き寄せるこーがみさんの引力に導かれたのか、定かじゃありませんけどね…。

ぐへへ。お化粧ポーチに付けさせて頂きます((w´ω`w))
(←き、気が付いたら、戦利品がこーがみさんだらけになってて嬉しい悲鳴)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 さてさて、随分個人的な行動の話をしてしまいましたが、此処からはちゃんと感想書きます!劇中の!!
ガッツリネタバレしますので、これから見ようと思っておられる方がいらっしゃいましたらすぐに「そっとじ」して下さいね。
私の中でコパスを語るなら考察を入れない訳にはいかないんですが。ですが…。。。
残念ながらワンチャンしか鑑賞チャンスが無かったので、ストーリーの深い部分に尽いての考察は今回は見送ります。一回だと初見の衝撃で隅々までストーリーを拾いきるのは無理ぽでした(^_^;)
これが三回くらい見られたなら、もうちょっと深い感想書けそうなんだけど。現時点で無理なものは無理なので、深い考察は今後何度も見て感想を書かれた方の改めて読ませて頂き、そこから自分なりに考えたり掘り下げたりしてみたいなぁと思ってます。
と言いましても、今回それほど難しい内容じゃなかったように感じましたよ。
割と序盤で関係図や黒幕も解ってましたし。深くまで理解しないと到達できないような論理的何かはそれほど前面に出ていなかったように思います。少なくとも、これまでのサイコパスを見てきて、あれやこれやと考察してきた感じからすると、十分理解できる内容や展開だったのでは?と思います。
年末の黒幕討論会でよっぴーが言っていましたが、「サイコパス知らない人間でもこの劇場版でちゃんと解るような内容になっている」通り、起承転結がきちんと描かれてますからこの劇場版だけを切り取っても「始まって終わる」という一連の流れは明確だったかと。
今回は『頭脳で考えさせる』というよりは、どちらかと言うと『展開で魅せる』という方に重きが置かれていたように感じたんですよね。
なので頭をフル回転させる必要も無く。純粋に目の前で起こっていく展開や聞こえてくる台詞に集中出来ました。
何より、スケールが!!
迫力が!!!
段違いでした!!!
テレビ放映とは全然違う、踏み込んだ表現。心理。アクション。そして人間模様。
もう113分、興奮しっぱなし。手に汗握り過ぎで、息する事も忘れそうでした(笑


まず触れたいのは、こーがみさん!!
カッコよかったぁぁぁ!!!
執行官時代から更に筋肉量が上がって、まさにソルジャー。
身のこなしも戦場での嗅覚もサバイバルの知識も、段違いの領域になってて思わず笑っちゃいました。ハイスペッカーが更にハイパーなスペッカーになっちゃってる!、とw

密入国してきたテロリストの脳内記憶にこーがみさんが居たことや、日本のセキュリティシステムの穴を掻い潜る情報を知り得ていた事などから、こーがみさん自身が逃亡犯になった事でテロリストになってしまったのではないか?と公開前からささやかれてましたね。
ラスボス狡噛説なんてあったりして(苦笑
私自身、彼はどこまでいっても自分の信じた正義を貫き通そうとする人間なんだと思っていたので、ラスボスになって朱ちゃんと決戦なんて展開は、これまでのシーズンで築き上げた『狡噛慎也』という人間の土台そのものが全て吹っ飛んでしまうと読んでいたんですが。正直、二期はエア噛さんの出番しか無くて、実質一期終わりから彼の消息含め、心理状態がどうなっているのかさっぱり解りませんでしたから、槙島聖護を殺害した事でそっちへ寄って行ってしまう可能性もないとは言い切れなかった。
朱ちゃんの信じるこーがみさんは、一期の時と変わらない。それは二期でも表現されてましたね。自分の中に自分の信じる正義があって、誰かを貶めたり、誰かを動かして犯罪に手を染めるような卑劣な人間じゃ無かった訳で。歩く道が違っても、信念が違っても、悪を許せない思いは同じである筈。
それを確かめるために単身シーアンに乗りこんでいったんですな。なので朱ちゃんの疑念やそれは何かの間違いだと信じたい気持ちは、ものすごーく解りました。
だってこーがみさん、利己的なテロ行為なんて行えるような人間じゃないですもん。でも、環境や経験が変えてしまったかもしれない。その不安感は公開前から感じていただけに、序盤の朱ちゃんへの感情移入は半端無かったです。(上手い所突いてくる展開だわー…と内心舌を巻きました)

戦闘激戦区で目撃した彼を追いかけて、衝動的に接触を試みた朱ちゃん。もう、再会シーンヤバすぎですね( ´艸`)
朱ちゃん、すんごく強くなってて(笑
シーアン入りする前にドローン相手に組み手をしてましたが、一期の頃じゃ考えられないような動きに驚きました。
その身のこなしの素早さを武器に、こーがみさんと一触即発の肉弾戦。次いで銃を突きつけ合っての「お久しぶりです、狡噛さん」「まさかこんな所までやって来るとはな」のやり取りに思わず萌えw
この二人ならではの再会の挨拶ですよね~(ノ∀`)・゚・。
逮捕します、と銃を構えたままの朱ちゃんに対し、途端無防備に銃を下ろして構えを解き座り込むこーがみさん。この態度にこーがみさんの優しさを感じちゃいました。
追いかけられている筈の相手に銃を突き付けられているのに、その構えを自ら解いて座り込むなんて。例え朱ちゃんに発砲する用意があっても、自分から朱ちゃんに発砲するような事はない。その気はないという意思表示に、時間を隔てても変わらない信頼関係みたいなものを感じちゃったんですけど…w
久々のこーがみさんの朱ちゃんに対する「監視官」呼び、私結構あの呼び方好きなんであんなに連呼してくれてw 俺得でニヤニヤしっぱなしでした。(うわーなんか一期の頃に戻ったみたい!って感じがすごく懐かしくて)
そこから多脚戦車の追跡を巻く展開は更に痺れる!!
「俺を止めるか見逃すか、どっちかだ!!」と決断を迫ってからの「貴方と暫く行動を共にします」「おいおい…」「捜査の為です」「…解ったよ、監視官」の会話は熱いですねぇ~。(若干うろ覚えなのはご愛嬌という事で)

何とかニコラス率いる憲兵隊の猛追を振り切って逃げた二人が向かった先は、こーがみさんが身を寄せている反政府組織のいる拠点キャンプ。アンコールワットだったんですね、あそこ。
そこでこーがみさんが何故反政府組織に身を寄せているのか、その経緯が明かされましたね。
危ない橋を渡って日本を脱出し、外国で静かに暮らせる場所を探していたけれど、シビュラの檻の外は法も秩序も安息も何処にもない、紛争激戦区だらけだった。
流れ流れて辿りついたシーアンの地で、ハン議長を主導とする政府組織の存在と、それらがシビュラシステムを導入しこの地を掌握した事実を知って、民主化運動のゲリラ組織に戦闘指南役として加担するようになっていった。
当然、こーがみさん自身、ハン議長に会った事は無いでしょうし、シャンバラフロートの中に入った事も無いでしょうが、「独裁者の犯罪係数ってのはどのくらいなんだろうな…」という言葉通り、ハン議長の動向やシビュラを導入した意図に尽いて、何か後ろ暗い事情があると的確に読み当てていました。
まだ内紛で対立していた頃のハン議長の動向と、今の動向を照らし合わせて、その矛盾や違和感から探り当てた「刑事の勘」というやつですね。うん、ちゃんとこーがみさんの中に「刑事」としての部分は残ってた!
この「真実を知らないにも関わらず、正確に的を射抜く洞察力」は相変わらず素晴らしい。
一期の頃のシビュラの真実然り、今回然り。

映画公開直後くらいに虚淵さんと深見さんのインタビューを読む事があって、今回のこーがみさんに尽いて、宛ても無く流れ流れた先で狡噛は大きな波に巻き込まれていく。彼は性格上行きずりの悪を見逃せない、その悪の正体を見定める為に自らも戦いへ身を投じていくんだといった話を目にしていたんですよね。
如何にもこーがみさんらしいw
詰まり、彼は変わっていなかったって事なのですな。一期の時から。
三年経っても、朱ちゃんが信じたこーがみさん通りのこーがみさんがそこには確かにいた訳で。
歪んだ理念で犯罪者になってなんていませんでしたし、今も猶、強い意志は健在で。悪を良しとしない気持ちも変わらない。
この一点が今回解った事、それが何より一番安堵した事でした。

槙島聖護に近い感性を潜在的に持っている事は事実で、不思議と人を納得させてしまう、人を惹きつけてしまう、所謂カリスマ性を持ち合わせているのもまた事実なんだと思います。でもこーがみさんはそれを快く思う所か、性に合わない、そんな先導者的素質や立場なんていらないと否定的。
デスモンドおじさんに「お前はアジテーター(扇動者)の素質がある」と、仲間になって一緒にこの世界を壊さないか?と誘われても、そんなもの死んだ方がマシな選択だと突っぱねていました。それは自身の意志に反する事だと、確固たる信念があるからこそ。

「あんたもそう思うのか?俺が槙島聖護のようになると…」
と朱ちゃんに言ったこーがみさんが少し悲しそうにも見えましたけど、彼自身に「自分は槙島とは違う」という強い意志があるうちは、恐らく槙島のようになる事は無いと思えるんですけど、この先そこの部分に何か綻びが出てしまったら…。そうじゃない確率という物が出て来てしまうのかなぁと。つくづく、こーがみさんとマキシマムって紙一重の人間性なのかもしれないと思ってしまいました…。
というのも、終盤でマキシマムの幻影が出てきた時。あの演出は予想してなかったのでなかなか驚いたんだけども、どうもあれが初めてみたものでもない感じ。
一期の時に槙島逃亡時で見た幻影とは少し違うような、亡者ならではの厄介さというか。
「死人はもう喋るな!」と怒鳴って、幻影に向かって銃をぶっ放す展開がありましたけど、あれがひょっとするとこーがみさんの中にある槙島聖護に寄った部分、共通している部分が具現化したものなのかも…?
その感情と葛藤するのは、その瞬間が初めてでは無くて、逃亡してから今に至るまでの間に幾度も繰り返されてきた自問自答だったのかもしれないなぁとね。ちょっと深読みしてしまいたくなりました。


さて、その朱ちゃんにも触れとかなくっちゃ!
二期から更に二年の月日が流れた事で、可愛いながらも大人びた雰囲気の朱ちゃん。もうちょっと時系列経ったら「ちゃん」って本格的に呼べなくなりそう(笑
肉体的な強さも頭のキレキレ感も更に磨きが掛かって、すっかり逞しくなってました。
でもちょっと気がかりなのは、どこか空虚な眼差しを見せる時があって…。
そりゃ背負った物の大きさを考えれば、それも当然のことなのかもだけど。それが痛々しく映ったりもするのですよ………。
ちゃんと心の負担、減らせてるのかなぁって。
友人の香織ちゃんが結婚と聞いてびっくりしたんだけども、一方でちゃんと会ってると解って凄く安心した。
ゆきちゃんの死以来、全然香織ちゃんと会ったりする素振りが伝わって来なかったから、もしかしたら救えなかった自責の念から、顔合わせにくくて疎遠になったりしてないかな?と心配だったんだけども、あんな風に今も会って話をしているんだと解ってね。良かった…って(^_^;)
(ノーカットシナリオには、ゆきの死以来顔が合わせにくいと吐露するシーンもありましたから余計気がかりでした…)

真意を確かめるために単身シーアンに向かったり、こーがみさんの姿を見つけるなり危険も顧みず戦場へ飛び込んで行く姿は、果敢でありながらも命知らずな危うさも感じたりして…。朱ちゃんにとって、こーがみさんの比重は今も変わらず重いのだと解ります。
こーがみさんに逃がされ、必ず何かおかしな点がある、内部から裏を探れ、それはあんたにしかできないと背中を押された朱ちゃんは、シーアンに戻ってから早速行動開始する展開も良かったですね。
というか、志恩さんの有能さが半端無いw
朱ちゃんの私物に超小型捜査端末「ダンゴムシ」を持たせてた事も、通信もままならない環境下でこっそり連絡してきた朱ちゃんの指示を的確に実行し、サイマティックスキャンの偽証を暴くとは。彼女の手際の良さがあったからこそ、絶体絶命の場面で1係が駆け付けられたのだと思います。

それにしてもハン議長が影武者で、その実態は局長同様義体化済みのシビュラだったなんて…。
朱ちゃんは憤りを隠さず「歴史に敬意を払いなさい」と言いました。
朱ちゃんにとって秩序は法の上に成り立つ物であり、その法を作り上げるのは多くの人々の「よりよい社会にしたい」という想いの積み重ねである。そう一期の時から語ってましたね。だから人々の想いが介在しないシビュラのやり方は到底受け入れられるものではない。
しかしシビュラにとって朱ちゃんの思想は理解出来ないんですよ。
人間の脳をかき集めていても、それはもう血の通った「人間」とは程遠い、中立的思想を前提にシステム化された機械でしかない。淡々と情報を処理していく機械にとって、機微という物を推し量る事は不要であるという考えだからこそ、シビュラ統治の秩序は速やかに不気味な程規則的に流れていく。それはどこか、やり方はどうであれ起きうる結果が全てなのだと言わんばかりだなぁと、シビュラシステムの危うさを改めて実感しました。
それを是正できるのは、やはり朱ちゃんしかいないのかも?
シビュラとの対等な交渉を見るのはこれで三度目ですけど、もうママ(朱ちゃん)に諭される子供(シビュラ)のようにも見えてしまってね…(^_^;)

一方でお約束のシャワーシーンも今回ばっちり挿入されてましたねw
もう毎シーズンやってるので、これはサイコパスのお決まりのシーンの一つとしても良いですよね!
劇場版とあってか、テレビ放映版より際どい角度で描写されてて。スクリーンを前に妙にドキドキ(笑
ナイスアングルでご馳走様でした♪

それと、これは個人的な着眼点なんですが。
紛争地帯から潜伏先のキャンプに戻る際、車中で渡したのかこーがみさんの上着を朱ちゃんが着ていましたね。公安局の人間である事を隠すために着せたといった所でしょうが、激しく萌えました(笑
そう思った狡朱ファンも少なくないのでは?w
  
  

さて、今度はギノさんに尽いても言及させて下さい。
今回かなり出番が用意されていたギノさんこと、「ポニちか」さん(笑
んまー、見事なまでにカッコよかった!!
冒頭のテロリスト制圧からのエリミネーターぶっ放しにまず痺れーの、朱ちゃんとこーがみさんの大ピンチにヘリから強襲型ドミネでニコラスをエリミネートしちゃう射撃センスに痺れーの(のじさんがラジオで言ってた『ギノは射撃上手いんだよっ♪』って言ってた通りの腕前に拍手)、こーがみさん一発殴ってそれでも逃がした心意気に痺れーのでw
正直ギノさんシーンは全部痺れるものでした。
特に最後のこーがみさんを逃がすシーン。
お前には借りがあると言って確保せず逃走を促したギノさんは、「もう二度と俺たちの前に現れるな」と言い、これ以上朱ちゃんに心理的負担を掛けてくれるなと釘を刺しました。
これをこのままの意味で受け取ると、随分と辛辣でシビアな会話だ…!と思えるんですが。まんまの意味じゃないんじゃないかなーってのが私の感じた印象。
暗喩と言うべきか。
こーがみさんが朱ちゃんやギノさんの前に現れるという事は、彼が起こした槙島殺害事件に於いて1係は捜査の為に追わなければならなくなる。最悪、命のやり取りになってしまう訳ですよね。
更にことこーがみさんの事になると、朱ちゃんだって単身外国に乗りこむくらいですから、黙ってはいない。
二人の命を守るという意味での優しさだったのかなぁと。
自分達の手の届かない場所に逃げて生きていれば、少なくとも1係に手出しは出来ず、依ってシビュラがこーがみさんを殺処分する事も無い、なんてね。
それを見越して、朱ちゃんはギノさんを同行させたようにも見受けられるし、こーがみさんを追わせたんじゃなかろうかと。「俺の判断で狡噛を処分していいんだな?」という確認も、逃がすという選択肢を否定するものではない。
ただ一つ気がかりなのは、幾らドミネーターが使えない状況下であったからと言って、此処から消えろと言った時点で立派な逃走幇助ですから、ギノさんの犯罪係数に影響無かったのかしら…とちょっと心配になっちゃいました。奇しくもとっつぁんと同じような黙認ですし(^_^;)



そして狡朱に尽いても!
一期が終わってから、二期を経て。今回はこーがみさん再登場という事もあり、朱ちゃんとのやりとりが非常に多く、個人的にとっても萌え萌えさせて頂きました。
再会シーンの緊迫感も勿論ですけど、更に着目したのがキャンプに戻ってからの二人きりの会話。朱ちゃんが一番知りたかった、テロに加担したのかという疑問も無事に解消されたあの場面で、これまで成されてきた二人の会話とは違って意外だったのは,、心理的な深い部分に踏み込んだ話を二人がしていたという事。
朱ちゃんが危惧していたこーがみさんの槙島化に尽いてですね。そういう腹を割らなければなかなか踏み込めない領域で話をする二人を見ていて、これは信頼し合っているからこその会話だなぁと感心しました!
そして一番の見せ場は何と言っても、キャンプから朱ちゃんを逃がすシーン。
皆、銃を手にデスモンドおじさん率いる傭兵部隊と命がけの交戦をする中、自分だけが逃げる事に反発した朱ちゃんですが、彼女を説得するこーがみさんの台詞に何とも言えぬ力強さが!
こんな所で死ぬと思っているのか。きっと切り抜ける。だからその時は。
「もう一度、俺を捕まえにこい」
もぉぉぉ、こんなん笑みを湛えて言われたら更に惚れてまうやろぉぉぉぉ!!!(発狂
はい、と一言答えた朱ちゃんの表情は、再会を信じようとする思いと何処か寂しそうな思いとで複雑だったように見えました…おろろん。

何でしょう。この二人の関係性はなかなか一言で言い表せないと言いますか。。。
こーがみさんは自分の信念を貫いた結果、槙島を私的制裁で以て殺害してしまった。朱ちゃんは当然それを良しとは思わない。シビュラによる断罪では無く、しかしきちんと罪を償うべきだと思っているでしょうし、その一点に於いての妥協は無い。逃げる立場と追いかける側と。容疑者と刑事と。とても解り易い関係図ではあるんです。でもそこにはそれだけで済まない感情がある。それが信頼関係ですよね。ある意味「情」とも言えますが。
追う側追われる側でありながら、でもどこかお互い底抜けに信じあっている部分がある。だから焦る事も無くじっくり言葉を交わす余裕もあるんですよね。
そしてお互いがお互いに抱くイメージが明確にあって、それから変わっているのか変わっていないのかという事を意識する。世間的な立場と個人的な立場が複雑なだけにその対比の描かれ方はとても魅力的です。
今劇場版でも、その「一言で纏められない二人の関係性」がよぉく表現されていたと思います(・∀・)
こんなにもお互いの存在感がお互いにとって大きいのに、この二人異性として意識しあってないんだぜ?凄いよな…(遠い目
 
…すごく俗物的な事言いますけど、同じお部屋に二人きりで過ごす夜って今まで無かった構図なだけに、”うすいほん”が捗りそうですね(笑


 
そしてアクションシーンに尽いてですが、今作は一期スタッフが集結しているだけあって、公開前からキャラクターやストーリーの他に注目している事がありました。それがアクションですよ!サイコパスと言えば圧倒的な動きで魅せるアクションも魅力の一つ!!使用する武術は当然プンチャックシラット!もうコパスではお馴染みの武術ですよねー。
テレビ放映の時から、このシラットを使ったアクションシーンの迫力には定評があり、アクション好きな方々を惹きつけていましたけど、今回劇場版へ媒体が移動し、更にクオリティが上がった事でこのアクションの演出も格段に上昇しました。
東南アジアが舞台という事で、シラットが浸透しているという設定も不自然無く使用できるし、加えて日本舞台では出来なかった銃器、刀剣類を併用しての体術という新しい条件も解禁されたという事で、アクション好きな脚本担当深見さんは、これまで制限されて生かしきれなかった面でのアクションに相当こだわりを発揮されたよう(笑
それは見ている側に十分伝わる迫力だったかと思います!!
敵も味方もシラットで魅せる動きが展開される事もそうですが、遂に朱ちゃんまでもシラットを使うというw
着実に過去のこーがみさんと同じ歩みをしていますw


既にPVで公開されてますけど、改めてシラットの構え、かっこいぃぃぃぃぃ!!!
こーがみさんの本気スイッチが入った瞬間ですよね。

一対一は勿論、多対一も見所でした。
特にこーがみさんが傭兵二人を相手にして戦うシーン。終盤のこーがみさんとギノさんが共闘してデスモンドおじさんと戦うシーン。この二つの白兵戦に於ける怒涛の動きはまさに圧巻の一言。
動きだけじゃなくてカメラアングルまで多様な角度を取ることで、更に躍動感を演出していたように思いました。そりゃもう、息を呑んで見てましたよ。
私個人としては、それほどアクションシーンが好きという訳でもないんですが、サイコパスに関して言うと話は別ですね。この作品を、アクション抜きで語る事は出来ないと思います。
二期が頭脳主軸の流れで、アクションに物足りなさを感じていただけに、劇場版で爆発させたアクションに「これを待ってた!」と殊更強く思ったのもある思いますが(^^ゞ

あとあれですね、クレジットで「日本プンチャックシラット協会」の名前を見た時は、人知れずグッときてました。本腰入れてる感がビシビシ伝わってきて!
何でもシラット界で1位2位の方をIGにお呼びして動きの取材をされたんだとか。この辺りは一期でも取材で招いて動きを習ったという話がありますけど、今回は武器を持っての動きもしっかりやってもらったそうで。何倍も上がった精度も頷けます。

その銃火器に関して言うと、今回協力していた田村装備開発さん。パンフの方にどういう会社なのか表記されているのでもう詳しくは言いませんが、銃火器に関してかなり細部まで関わられたそうで。年末の黒幕討論会の時点で、実は監督さんからその手のお話はあったんですよ。こういう会社に協力してもらって、銃火器を用いた戦闘シーンのリアリティをとことん追求してますよって。するとニコ生だったので閲覧ユーザーが一斉に田村装備開発さんに検索を掛けて、放送時間中にアクセス集中でサイトに繋がりにくくなるという事態もありましたので、よぉく覚えてます(笑

更に更に。今回今までに無かった戦闘アクションとして車の使用もありました。ドリフトばりばりのカーアクションまで追加されてる事に、欲しかったアクション要素を出来る限りこれでもかと詰め込んだな!とw でも詰め込み過ぎてぎゅうぎゅうって感じじゃない。ちゃんとその場面場面で必要なツールとして新しいアクションが挿入されているんですよね。丁度いい塩梅の詰め方で、流石だなぁと鑑賞中に何度思った事か(笑

サイコパスの魅力の一つと言っていいアクションの充実具合は100点満点と言っていいのではないでしょうか。



さて、話の方向性を少し変えて、今回のストーリーの主軸でもあった劇場版に於けるシビュラに尽いても少し。
海外が舞台という事で、シビュラシステムを国家も法も機能していない地域に輸出したという流れから、今回の物語がスタートしたわけですが、当初からこの説明を見ていて「輸出」という単語に少し疑問を持ってました。
システムを輸出するという事は、あの世界での日本を組み立てている社会構造を他の国や地域にも適用させるという事ですよね。
シビュラの神託を元に、人々の生活や行動、思想に至るまでを一括管理する事で、秩序を維持する。これは今まで散々表現されてきた事ですが、それを外国に適用するというのは、荷物を外へ運ぶというような簡単な物ではない訳ですな。
そもそもシビュラの所在はどうなのか?
シビュラシステムという複雑なシステムは二つ以上存在してはならない、というのは二期を経て解った事ですよね。シビュラがシビュラを裁くという可能性があっては、シビュラ自身にとって不都合でしかない。自らのシステム維持に不都合な状況をわざわざ作り出すなんて事は当然する筈ありませんから、「この世にシビュラは一つでなければならない」というのは大前提だと思われます。しかしシステムを輸出するとなれば、国外でもサイマティックスキャンを使用して色相や犯罪係数の割り出し、職業適性などの福利厚生を将来的に視野に入れて、全く同じ福祉支援システムとして運用し国を統治するという事を狙っているんだと思います。
シビュラを量産する事は出来ない。でもシステムを国外にも適用し、シビュラはその触手を伸ばしたい。その解釈から、輸出する上でシビュラの立ち位置と言う物が気になっておりました。

んで、今回判明した事として、シビュラの量産はまずあり得ない。シャンバラフロートで活用されているシステムの解析は、全て一旦、日本のシビュラシステムへと送られそこを経由する事で割り出しが行われているようですね。
常に演算処理を待ち状態で大量のタスクを抱えたシステムが、更に外国のデータをも引きうける。スペック的にオーバーフローとかならないんでしょうかね(苦笑
常に圧迫されているからこそ、二期にて鹿矛囲くんのテロであっという間にパンク寸前に追い詰められてしまった事はまだ記憶に新しいかと。
それともあれかな。この二年の間にアップロードして許容量が向上した、とかでしょうかw
更に、遠く離れた異国の地を統治する上で、シビュラは指導者的官僚を既に送りこんでいた。
それがハン議長だったんですな。
本人は疾うに殺害され、誰も知らない間にすり替わられていた。
肝心の脳味噌は行き来する飛行機で定期的に”交換”されていたようです。
シビュラの仕組み上仕方ないとはいえ、何とも律儀なシビュラさん(笑

まだ一回しか観ていない為、細部まで把握する事が出来てないんですけど、ニコラス以下憲兵達のサイマティックスキャンデータの改ざんをシビュラはどうやら知っていた様子。知った上で放置していた、即ち黙認していたんですよね。
それはシステム運用をあの地に浸透させるうえで、必要な黙認であったとシビュラは語ってました。
これまでとはまるで違う法規システムや秩序を紛争地域にきちんと根付かせるには、様々な膿や毒を運用に差し支えないまでに出す必要があった。その膿出しの為に、ニコラス達の暗躍は利用価値があったと。
だってスキャンデータをシビュラに悟られず改ざんするなんて、相当難しい事は一期で弥生ちゃんが言ってましたよね。

憲兵達の犯罪係数が本来300を越えているにも関わらず断罪の域から外れていたのは、味方を射殺しない為の軍用システムを逆手に取ったものでした。(この辺は実は二期でも似たような状況ありましたよね。軍用ドローン工場で)
軍用ドローンの掃討システムは、敵を感知すると同時にサイマティックスキャンを行い、その犯罪係数を元に攻撃をするという一連構造のようで、味方として除外登録している相手を視野に入れると自動的にスキャンすら解除されてしまう。
その人間の犯罪係数が実際の所どのくらいなのか、見た目では判断できませんし、まだ日本のように四方八方からシビュラに監視されている体制も整っていない段階の現地では、このくらいの回避工作で十分掻い潜れるといった所でしょうかね。
勿論、一番は「シビュラが黙認していた」という部分が大きいんでしょうけども。

そういった、通常なら通用しない筈のもので以て偽証を可能にするという現象すらも、シビュラは「普及のためには必要なものだった」と言うんですよね。
そうして、いざ内部で偽証をしていた者達をそろそろ始末しようかなって時になって、その始末を朱ちゃんがするように仕向けた。こーがみさんの姿をちらつかせる事で、単身向かうようにした。
下準備もそこからの膿出しも、シビュラの中には「シナリオ」として最初から含まれていたんでしょうかね…。恐ろしいもんです。

過去のシリーズを見ていても解りますけど、明確な悪役とは別に、正義サイドにいる悪玉。この作品自体の一番の黒幕はコイツなんじゃね?と怖々勘繰らせてくれる構図が、今回も上手い具合に際立っていたように感じます。
これですべてが丸く収まって無いから良いんだと思います。
民意無き統率に意味は無いと、辞任した上で民意を問いなさいと促した朱ちゃんですが、結局シャンバラフロートの市民はハン議長を支持する傾向が強かった事が締め括りで表現されています。まだ浸透したてのシステムであるにも関わらず、既にシビュラの恩寵を受け入れようとしている。
たった一つの変化だけで、社会全体が劇的に変化する事は有り得ない。そんなご都合主義な展開にしない所が、この作品の良い所だと思ってます。
変わったのか変わって無いのか一見よく解らないけど、変えようとした事実が大事で、その小さな変化が後々大きなものへ変わっていく可能性を孕んでいる。
一筋縄でいかないからこそ、朱ちゃんの思う「シビュラに頼らない、人の手で運用されるよりよい社会」に向けての戦いが、作品として描かれる描かれないは別にして、この世界では続いていくんだよという事を物語っているんだと思います!



そして最後にもう一つ。失われた時を求めてに尽いて。
一期のラストで、逃亡中と思われるこーがみさんの描写が少しだけ入っていました。その時、船室の机の上にあったのは「失われた時を求めて スワン家の方へ」という長編小説の第一編。
この劇場版でもその続柄として、この長編小説の最終編が登場します。
今回のストーリーの裏側には「狡噛の失われた時を求めるお話」もテーマの一つとして掲げられていたそうです。
三年間佐々山の仇を討つべく、その為だけに過ごした日々は槙島との決着を以て終わりました。復讐を終えて、身一つだけを残して、追いかけるものを昇華してしまって。その喪失感は相当大きかったと想像できます。
余談なんですが、オフプロにて虚淵さんは復讐後のこーがみさんに尽いて、「相当な喪失感の後、深くまで沈み込んで、それでもまたもう一度立ち上がって生きていくんじゃないですかねぇ」と語っておられました。
その通りだと考えると、喪失感を自分の中で受け入れた後、それでも生き残った以上生きていかなければならない。ゆっくりと時間を掛けてそこから立ち直って、復讐の為に捧げた人生を今度は自分の為に生きていく方へシフトチェンジしていったのかなぁと。
聞こえよく言えば、自分探しの旅とでも言いましょうか。
その為の「放浪」という逃亡生活の途中で、今回のシーアンの事件に繋がっていくんじゃないかと、自分は考察しました。
更にラストでも少し読み取れるかな。
再び何処かへ行こうとしているような描写で締め括られていましたから。
明確な目的地なんて無くて、ただ「失われた時を求めて」いく放浪。
と言っても、全ては想像の域であり、一回しか観てないので正しく読み取れているかは不明ですがね(^_^;)
こういう細かい部分は円盤購入後や公式解説、今後示されるだろう媒体を経てから…となりそうです。

 
長々綴ってしまいましたけど、今回の劇場版、ものすごく面白かったです!!!!
これはもう、大満足と言って良いんじゃないかなと思います。
個人的な考えですけど、正直テレビ放映アニメーションの映画化ってそれほど好きでは無いんですよ。消化不良のまま2時間が経過してしまったり、コケてしまう事も結構あったりするんで…。でもサイコパスにその偏見は当てはまりませんでしたね。身構える必要なんて全然ありませんでした。
ただただ引きこまれて、あっという間の2時間で。でも凄く見ごたえがあるから充実感もその倍凄くて。
2時間に起承転結を構築するって結構難しいと思うんですよ。でもちゃんとそこが出来ていた。土台である虚淵さんと深見さんの脚本の素晴らしさを実感しました。この二人のタッグ、本当ヤバいですw

不思議だったのは、映画を見終わった後に鳥肌がぶわーっと思い出したようにやってきた事と、なんだか夢を見ていたような気分になっていた事。
アニメの中に居た気になって、終わって現実世界に引き戻された途端、「…あぁ、今まで架空の世界を見てたんだ」って(笑
当たり前の事、何言ってんの?って思われそうですけど、鑑賞中は完全に現実を忘れていたのは事実なので。
これは劇場で見たから、でしょうかね。あの大画面とサラウンドの大音響だからこその体感かと。

最後もこーがみさん消息不明じゃなくて、ちゃんと生きている描写で締め括られているので安心して劇場を後に出来ました。もしかしたら、また生きてるか死んでるか解らないような手法を取るかもしれない…と思っていたんですが、その辺りは包み隠さずちゃんと「未来」へ繋がる演出をしてくれているのでね。

それと、思いがけず出てきた槙島先生…。
彼の存在感って凄い。何をする訳でもなく、ほんの少しの出番なのにあの存在感w
恐らく台詞無かったとしても、同じ存在感を示す一石を投じる事が出来る力を持ってますよ、彼。
一瞬出てきただけで、観てる側がざわっ…ざわっ…となる(笑
死んで猶、それだけの異彩を放つキャラも早々いませんよ。

 
これでシリーズ的に一旦終わりと囁かれていましたが、全然まだ続く、続ける事の出来る感じですよね。三期、乃至劇場版第二弾、これだけ人気ですし、演者さんたちもやる気満々ですし、総監督も「永く続く作品を」というコンセプトで立ち上げてますし、十分あり得るんじゃなかろうかと。
何より、まだまだこのスタッフさん達が作り出す珠玉の世界を味わいたいですもん!(〃>艸<)

時間と距離さえ許されるなら、もう一度観たいくらいです。でも多分、次は円盤かなぁ。
BD出たら絶対買う!!これは観終わってすぐ思った事でした。
解り易いのに何度も繰り返し観たくなる。
サイコパス知らない人にも「面白いから!」ってオススメしたくなりますよね。
まだまだ終わらない正義(システム)の連鎖と進化。
今後も注目していきたいと思います!!

マビノギ G19「神の騎士団」




マビノギG19「神の騎士団」
2014年12月10日に実装された新しいメインストーリー。
時間的に昨年のものですが、当時個人的にあれこれ忙しかった私は途中まで進めたあと放置しておりました。(忙しいという理由の他にも放置した理由が別にあるんですが…それは後ほど)
そのメインストーリーを漸くクリアしたのでその感想を綴っておきます。
ストーリーの攻略とかは記してませんので、それは専門サイトをご参照くださいませ。

内容の流れ的には、前回のドラマイリア・シーズン2の続編という位置付けになっているようです。
G18実装後としては随分早い日本上陸だったかと思います。大体前のジェネレーションから1年くらい空いたりしますし。
前日譚として本シリーズ実装前に序章イベントがありましたが、そこで「突然変異」したモンスター達が登場してました。それらが本格的にストーリーに絡んできたという感じでしょうか。

英雄たちとの戦いを終えた主人公(ユーザー)の前に、鉱物化したようなモンスター達の存在がちらつき始め、徐々に巻き込まれていくのはいつものお約束。
世間の裏で暗躍してきたとされる「騎士団」という組織が表舞台に出始め、主人公の前にアルター、アヴェリン、トルヴィッシュという三人のNPCが登場します。
エリンの英雄である主人公に、陶酔に近い憧れを抱くアルター。
警戒心、洞察力の鋭い慎重派のアヴェリン。
正義感が強く、物腰の柔らかいトルヴィッシュ。
彼らと共にこのストーリーを、戦闘を繰り広げていく事になります。

まず思ったのはアルターかわゆい!
典型的な弟属性の彼は、どうやら主人公の熱烈なファンである模様。
ころころと変わる表情は非常に可愛くて、癒し系ですよ((w´ω`w))
今回も基本戦闘はソロなので、当然遂行される影ミッションもソロなんですが、どうやら彼らと一緒に戦う事で「団体戦」というものになる様子。詰まり、フィールドボス相手の時と同じ「レイドミッション」形式なんですな。これはまさしく、敵は巨大であるという暗喩!

しかしそのレイド形式のミッション云々以前に、これまでのメインストーリーと大幅に違う点が…。正直、これが一番私を苦しめましたし、途中で放置した理由の一端になってしまいました。

それは…ノックバック、ダウン無し!!!!!


ストーリー後半でバシバシ出てくる使徒「ギルガシ」だけじゃない。序盤から出てくる「突然変異」のモンスター達。オオカミにイノシシにクマ。これらも同様の仕様が適用されているという…。
それは中ボスである使徒、「ペナール」「ブリルエン」にも適用されていますので、実質このG19で行う全ての戦闘がノックバック、ダウン無しの戦闘になる訳です。
ノックバックしない上にダウンもしないという事は、要するに攻撃しての足止めが一切できないという事なんですよね。
カウンターしたって吹っ飛びません。殴られ放題です。(カウンターしてもダメージ貰いますのでヤバい!って時の切り札にはなりませんヨ…)

削れるライフ。召喚されまくるナオ。これまさに死にゲーたる「マビノギ」の真骨頂。
でもこれまでの死にゲーの定義と違うのは、足止め出来ない分ノーガードでの殴り合い状態であるという事。マビノギの基本は攻撃→防御の駆け引きだった筈なんですけどねぇ……(A;´・ω・)アセアセ
唯一の救いは「子守歌」が利いた事。これで数十秒の足止めくらいは出来ます。
ペナール戦は子守歌+ヒュドラが大活躍でした!卑怯?なにそれ、美味しいの?(

攻撃は最大の防御なんて言いますが、それはあくまで敵の足が止まって「ずっと俺のターン」が出来ている事が前提なのであって、殴りながら殴られている状態では攻撃は防御になんてなりません。
正直今回は火力以前にライフの多さ、耐久の強さが物を言う戦闘仕様であるように感じました。
ここまで死にまくったのも久々だよ…。
それが最終戦のラスボスじゃなくて、序盤からなんだから猶すごい…(呆

しかしまぁ、ここまでは百歩譲れるんです。まだ倒せてましたから。でも一番の厄介所は矢張りレイドボスでもある使徒「ギルガシ」でしょう。
翼のある無しで強さも違うんですが、最終戦なんて翼なし2体同時。場所が変わって翼あり2体同時。という1つのクエストで4体のギルガシをソロで討伐するという鬼畜ミッション…。(一匹単体で出てきているヤツもいたので、実質5体なんですがね)


ギルガシはフィールドボスやこれまでのモンスター同様、当然ノックバックもダウンもしませんし、何より索敵範囲の早さと広さ。ミッション開始と同時にプレイヤーめがけて突っ込んでくるなんてざらですよ。
序盤で遭遇すると、神聖スキルが無い状態なので自分の操作するキャラのスキル依存になりますので、ここで苦戦する方も多いのでは?
騎士団メンバーが一緒に戦ってくれますが、戦力というには少々物足りない火力なのであまりあてにはなりません。
今回はデュアルガン連打が多かった…。魔法なんてコイツには掛けてる余裕無いよ!
多少戦闘に変化が出るのは最終戦間近、スパイクとジャッジメントが入手出来てからでしょう。
それまではひたすら自分のスキルを駆使してギルガシを倒すしかありません。
更に追加攻撃のダメージ。これにかかると、毒状態同様じわじわとライフが減ります。
回避不可であり、更に頻繁に使用されるのでライポがぶ飲み必須。中毒必須でした。

攻撃属性である神聖スキルを入手できると、ギルガシとの戦いで大きなダメージを与えられるようになるので、最終戦第一段階の翼なしギルガシ戦は割と楽だった。(一撃で沈むようになっていたようなので、ジャッジメント決まると早いです)
だが二戦目。エレモンを守りながらの影ミッションは色々しんどかったですよ。
一戦目が王城の正面庭園だったので広大さを利用して縦横無尽に逃げてタゲを調整出来ていたんですが、今度は二階の空中庭園ときた…。重い+狭いという悪条件!
そもそもですが、ギルガシ二戦目に入る以前に、時間差で出てくる千年物突然変異モンスターを庭園中央の円に入れずに排除するというミッション。ここで暫く足止めされました。
ジャッジメントのスキル準備時間が思いの外長くて、ギリギリだと…!?
このギリギリの所為で、ちょっとでもラグが発生するとミッション失敗。何度入り直す羽目になった事か(-_-;)
そこで補助としてペットを召喚。ペットミサイル宜しく攻撃させて足止め出来るか試したら、なんと出来た…!千年物にはノックバックが適用されているようで、しかも反撃してこない!
ペットがひたすら殴っていてくれたお陰で足止め成功。無事に突破できました。

しかしまだ鬼畜は終わらない。ギルガシ二戦目。
翼ありのギルガシを狭い庭園の中で二体同時に相手をしないといけないという…!
敵の強さ的に言うと、ジャッジメント三回で死ぬような硬さなので、攻撃が当たりさえすれば倒せない相手じゃないんですが、肝心の「攻撃を当てる」がこれまた至難の業。
二体が一斉に襲ってくるわ、狭いからタゲ分けもできないわで…。
コイツに関していえば、タゲ切りスキル(死んだフリや危機回避)も効果は無い様子。まぁ切った所で解除した途端また二体一遍に「!!」が出るんだから、タゲ切りも意味はないわな。

さっきも言いましたが、ジャッジメントは準備時間が長いので、隙を突いて準備しても別の一体に邪魔をされて不発になりまくり。ダメージ貰いまくって死ぬと言う、また死にゲーの真髄が発揮されてました。
これは四の五の言ってられない!終わらない!ナオ石が勿体ない!
という「殺られる!!(察知)」パワーで滅多と使わない半神化を。更に、G12で入手したモリアン属性の「イクリプス」使用。
このイクリプスが超絶役に立った。一定時間ノックバック無しで居られるので、2体相手しててもジャッジメントが撃てる!!(ちゃんとG12クリアしといて良かった~…)
最終的にプレミアムなナオ石で復活後暫く無敵までも活用して、ギルガシ二体をちゃんと倒しましたよ。
正々堂々、とは少々言えないものの。相手だってノックバック無しなんだから、このくらいのサポートは許せよギルガシ!!

という訳で、ゴリ押し感丸出しでG19をクリア致しました。
うん、これは一回でいいや。サブでもーとは思わない(

今回入手できた神聖スキルが通常戦闘でも使徒戦でも使えるようなので、修練しながら様子見をしてみようと思います。ジャッジメントは使徒戦以外で使い所がないと聞いたのですけどね…。

G20でまたこの悪仕様と戦わないといけないのかと思うと、今からナオ石をストックしておく必要がありそうです。