書かずにはいられないんだってばよ!
この1係には、明らかに何かが足りない!!!!
PSYCHO-PASS2、第四話。
随分、すごい展開になってきましたね。
まさか公安が、あれほど後手に回る事態になろうとは。。。
現場にあれだけ監視官、執行官が居ながら、生存者はほぼ0。犠牲になった潜在犯の殆どは人質ですよ。エリアストレスで上昇したPSYCHO-PASSがサイコハザードを起こしてしまった…。誰一人、その事に気づけず、挙句虐殺とも取れる殲滅が行われるなんて。
(青柳さぁぁぁん………)
局長、基、シビュラのご託宣は、認可されていない精神疾患が表に出る事を防ぐ目的も孕んでいたようで。あの病名は、王陵璃華子の死んだ父親が患っていた疾患でしたね。再びその病名を聞いて、あの事件の事を思い出してしまいました。
しかし、あんな殺戮兵器のような大型のドミネーターを使用する必要が本当にあったのかどうか…。いや、もっと言えば、そんな事になる前に適切な対応を1係と2係がしていれば…。あれほどの死者は出なかったのでは?とも思える。
3係が如何にシビュラを盲信しているか、何よりシビュラシステムが完全には程遠い欠陥を抱えたシステムだという事を露呈しているような、そんな回でした。
今期の悪役、鹿矛囲くんや彼に利用される犯人の目的然り、シビュラシステムの穴を露呈させてその社会構造そのものを破綻させるのが目的なのでしょうか…。自分の色相を疑い、自分が本当は何色なのかを問うている辺り…。
しかしそうだとしても違っていても、槙島先生の目的や手段とはまた違ったベクトルですね。
彼のやり方は決して赦されるやり方ではないですが、何を思い行動しているかの指標は割とはっきりしていたので。鹿矛囲くんに、そういった理念や強い意志があるのかどうか、今後見て行きたい所。
それにしても…公安がヤバ過ぎる。
あんなに機能しないなんて、本当に一期と同じ組織なのか?と思える程。
皆選ばれてそれぞれの役職に付いているのだから頭は良い筈なのに、何か、決定的な何かが足りない。それが何なのか。ひょっとしたら「刑事の勘」或いは「刑事の嗅覚」かなと思いました。
現場の状況や、数少ない手掛かりを元に、少しずつ繋ぎ合わせて全貌を推理、その上でどう行動すべきかを決める。そういった刑事としての感覚が圧倒的に足りない気がするんですよね、今期の1係。
刑事の嗅覚や感覚という物は教科書で学ぶものでは無くて、恐らく経験から身に付いていくもの。一期で起きた事件の流れを見てると解りますけど、限られた状況でプロファイリングのような推理力を働かせる、その役割を担っていたのはコウちゃんととっつぁんなんですよね。彼らは本当の刑事と呼ばれる感覚を身に着けていたので。しかし彼らは居ません。
ギノさんも同じ道を歩んでますけど、彼に関して言えば「刑事の勘」をとことん嫌ってましたからね。信用もしていなかった。
元々刑事の役職に付いていて、監視官乃至執行官になった人間で、これだけの推理力と機転を発揮できる人間は、正直今の1係にはいないのかな…と思います。
唯一、朱ちゃんにその素質があるんだと思いますが、彼女の年齢から考えるとまだ足りてない部分は確かにあって。彼女一人では当然全ての人事を動かしながら、同時多発的に発生する案件に対処するのは難しいのではないかと…。(今回の件も立て篭もり事件とは別件の調書を担当してましたし…気付いた時には既に遅かった)
本来なら、素質があるのだからその感覚を育てるために時間を掛ける必要があった。
もっとコウちゃんやとっつぁんの流儀を見て、感じて、嗅覚や感覚を身につける過程にあった筈なのに、着任して僅かな時間で二人とも彼女の側から居なくなってしまったのが悔やまれます。
(朱ちゃんが急激に大人びて見えるようになったのも、その立場や早く自分がしっかりしなきゃという自意識が起因してたりするのかな~と深読み)
コウちゃん、早く帰ってきてぇぇぇ!!
贔屓目なのは否定しませんけど、それにしたって…。思わず叫んでしまう…。あの状況で彼ならどんな判断を下すか。
過去の事件の捜査過程を見ていると、間違いなくあの現場で、不自然なエリアストレスの上昇を感知した時点で異変に気付くはず。人命が掛かっているのだから保身なんて気にもしなかったのではないか…。少なくとも、施設の前に突っ立って、ああでもないこうでもないと手をこまねくような真似はしなかっただろう。そんな事を考えちゃうのは仕方ないと思うのさ…。そういう遣る瀬無い展開でしたから。
1係はチームワークがガタガタ。2係は遂に監視官が二人も不在になってしまって機能不全必須。3係は人命すら厭わないシビュラ信者。
こんな公安、ヤバイと思わずに何と思う。
朱ちゃん主人公の今期、これから1係が盛り返すのか、それともガタガタのまま公安ごと内部分裂…なんて事になると益々朱ちゃんの苦労は増えますな…。
来週から第二幕が幕開けになるそうなので、注視してたいと思います。
…因みに、今回雑賀先生に協力を要請する朱ちゃんを見て、これで雑賀先生が1係に関わるお膳立てが出来たと思うんですが、雑賀先生がコウちゃんやとっつぁんに代わるブレインになるのかなぁ。あのプロファイル力は強い武器になるし、数少ない朱ちゃんのサポート役には補って余りあるかと。うん、この先が楽しみだ。